宮城県沖
日本海溝沿いのプレート間地震の評価対象領域
(図をクリックすると拡大表示)
宮城県沖のプレート間巨大地震としては、1793年にM7.9と推定される地震があり、津波を伴い、44名以上の死者が出ました。この地震は宮城県沖地震の発生領域と連動した可能性があります。1897年8月にはM7.7の地震が発生し、死傷者はありませんでしたが津波を伴いました。
ひとまわり小さいプレート間地震としては、1923年1月1日以降、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生までの約88年間に、M7.0以上の地震は6~7回発生したことが知られています。
宮城県沖の陸寄りで繰り返し発生するひとまわり小さいプレート間地震としては、一般に「宮城県沖地震」と呼ばれるM7.1~7.4の地震が繰り返し発生したことが知られています。震源位置などから1897年2月、1930年代(1933年、1936年、1937年 )、1978年、2005年8月の地震活動を宮城県沖の陸寄りにおけるそれぞれ一つの地震活動とみなすと、1897年以降、4回活動を繰り返しています。いずれの地震も強い揺れを伴い、うち1978年宮城県沖地震は死者28名、負傷者1,325名と大きな被害を及ぼしました。
【 将来の地震発生の可能性 】 【 リンク 】
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
≪プレート間巨大地震≫
地震の規模 : M7.9程度
地震発生確率: 30年以内に、20%程度 (地震発生確率値の留意点)
平均発生間隔: 109.0年
≪ひとまわり小さいプレート間地震≫
地震の規模 : M7.0~M7.5程度
地震発生確率: 30年以内に、90%程度 (地震発生確率値の留意点)
平均発生間隔: 12.6~14.7年
≪陸寄りで繰り返し発生するひとまわり小さいプレート間地震(宮城県沖地震)≫
地震の規模 : M7.4前後
地震発生確率: 30年以内に、70%~90% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.34 (地震後経過率とは?)
平均発生間隔: 38.0年
最新発生時期: 2011年3月11日
東北地方太平洋沖地震の余効すべりによる応力変化の影響で、当該領域の陸寄りの部分では東北地方太平洋沖地震以前の平均的な状況と比べて当該地震が発生しやすくなったと考えられます。したがって、地震発生確率は上記の確率より高い可能性があります。
詳しい内容を知りたい方は、「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」をご覧下さい。
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地震動予測地図等
- 全国地震動予測地図
「全国地震動予測地図」 のページです。 - 地震ハザードステーション(J−SHIS)
防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。 - 長周期地震動予測地図
将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。 - 内閣府 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策
内閣府の日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策のページです。
長期評価等
- 長期評価 (日本海溝沿いの地震活動の長期評価)
日本海溝沿いの地震の将来の発生の可能性についての評価です。 - 糸魚川-静岡構造線断層帯および宮城県沖地震に関するパイロット的な重点的調査観測
文部科学省が、大学、関係行政機関及び関係する研究開発法人と連携し、地震発生の危険度が相対的に高いと判定された2地域について、平成14年度から3カ年計画で、パイロット的な重点観測を行いました。 - 宮城県沖地震における重点的調査観測
文部科学省が、「今後の重点的な調査観測について」(地震調査研究推進本部,2005)の中で重点的調査観測の対象とした宮城県沖の地震について、平成17年度から平成21年度まで研究機関に委託して調査観測を実施しました。 - 東北地方太平洋沖で発生する地震・津波の調査観測
東北地方太平洋沖地震は、M9.0というこれまでに日本国内で観測された最大の地震であり、今後も大きな余震やそれに伴う津波が発生する可能性が高いことから、今回の地震の震源域に隣接する領域を含めた広い陸海域での調査観測や研究を行い、防災・減災に資する情報を収集することが重要であるため、平成23年度より新たに5ヶ年事業として、研究機関に委託して調査観測を実施しました。
地震活動等
- 毎月の地震活動の評価
地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。
【平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 (2011年3月11日)】- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (令和3年3月9日公表)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震から10年にあたって(地震調査委員長見解) (令和3年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (令和2年4月10日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成31年3月11日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成30年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成29年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成28年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成27年3月10日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成26年3月11日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成25年3月11日公表)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価 (平成23年4月11日)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価 (平成23年3月13日)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価 (平成23年3月11日)
- 主な地震活動の評価
各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。 - 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。 - 震源・震度に関する情報
気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。 - 地震に関するパンフレット
地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。
津波評価等
- 津波評価
地震調査委員会では、津波予測の手順を標準化し、「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」を公表しています。また、長期評価の結果と津波レシピをもとに、津波評価を進めています。 - 津波予測手法
「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」についてのページです。
地方自治体等
- 青森地方気象台
青森地方気象台のページです。青森県の地震活動図等を閲覧できます。 - 盛岡地方気象台
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仙台管区気象台のページです。東北地方の地震概況、地震活動図(管区、県別)等、様々な情報が掲載されています。 - 秋田地方気象台
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福島地方気象台のページです。福島県の地震概況、地震活動図等、様々な情報が掲載されています。
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