2015年の主な地震活動の評価
各地震活動の評価は、発生後、1年程度の間に公表された評価内容をとりまとめたものです。(これまでの地震活動の評価の閲覧へ)
A | 2015年2月6日 徳島県南部の地震活動 | M5.1 | 最大震度5強 | |
B | 2015年2月17日 三陸沖の地震活動 | M6.9 | 津波を観測 | |
C | 2015年2月17日 岩手県沖の地震活動 | M5.7 | 最大震度5強 | |
D | 2015年4月20日 与那国島近海の地震活動 | M6.8 | ||
E | 2015年5月3日 鳥島近海の地震活動 | M5.9 | 津波を観測 | |
F | 2015年5月13日 宮城県沖の地震活動 | M6.8 | 最大震度5強 | |
G | 2015年5月22日 奄美大島近海の地震活動 | M5.1 | 最大震度5弱 | |
H | 2015年5月25日 埼玉県北部の地震活動 | M5.5 | 最大震度5弱 | |
I | 2015年5月30日 小笠原諸島西方沖の地震活動 | M8.1 | 最大震度5強 | |
J | 2015年6月4日 網走地方の地震活動 | M5.0 | 最大震度5弱 | |
K | 2015年7月10日 岩手県内陸北部の地震活動 | M5.7 | 最大震度5弱 | |
L | 2015年7月13日 大分県南部の地震活動 | M5.7 | 最大震度5強 | |
M | 2015年9月12日 東京湾の地震活動 | M5.2 | 最大震度5弱 | |
N | 2015年9月17日 チリ中部沿岸の地震活動 | Mw8.3 | 津波を観測 | |
O | 2015年11月14日 薩摩半島西方沖の地震活動 | M7.1 | 津波を観測 |
○ 2月6日に徳島県南部の深さ約10kmでM5.1の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。
○ 2月17日に三陸沖でM6.9の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。この地震により、岩手県の久慈港で27cmの津波を観測したほか、北海道から岩手県にかけての太平洋沿岸で微弱な津波を観測した。GNSS観測の結果によると、この地震に伴い、岩手県沿岸部の複数の観測点で水平方向にわずかな地殻変動が観測された。その後、この地震の震源付近では、20日にM6.5の地震、21日にM6.4の地震が発生するなど、活発な地震活動がみられた。
○ 2月17日に岩手県沖の深さ約50kmでM5.7の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。
○ 4月20日10時42分に与那国島近海でM6.8の地震が発生した。この地震の発震機構は南北方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。GNSS観測の結果によると、この地震に伴い、「与那国A」観測点でわずかな地殻変動が観測された。この地震の発生後、この地震の震源付近では同日20時45分にM6.0の地震、20時59分にM6.4の地震が発生した。
○ 5月3日に鳥島近海でM5.9の地震が発生した。この地震により、八丈島八重根で0.6mの津波を観測したほか、千葉県から沖縄県にかけての太平洋沿岸で微弱な津波を観測した。
○ 5月13日に宮城県沖の深さ約45kmでM6.8の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。GNSS観測の結果によると、この地震に伴い、小さな地殻変動が観測された。
○ 5月22日に奄美大島近海の深さ約20kmでM5.1の地震が発生した。この地震の発震機構は北東-南西方向に張力軸を持つ型で、陸のプレートの地殻内で発生した地震である。
○ 5月25日に埼玉県北部の深さ約55kmでM5.5の地震が発生した。この地震の発震機構は東北東-西南西方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部で発生した地震である。
○ 5月30日に小笠原諸島西方沖の深さ約680kmでM8.1の深発地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に張力軸を持つ型で、太平洋プレート内部で発生した。
○ 6月4日に網走地方〔釧路地方中南部〕のごく浅いところでM5.0の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。
○ 7月10日に岩手県内陸北部〔岩手県沿岸北部〕の深さ約90kmでM5.7の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。
○ 7月13日に大分県南部の深さ約60kmでM5.7の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部で発生した地震である。
○ 9月12日に東京湾の深さ約55kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部で発生した地震である。
○ 9月17日07時54分(以下、日本時間)にチリ中部沿岸〔チリ中部沖〕でMw8.3の地震が発生した。この地震により、久慈港(岩手県)で78cmの津波を観測するなど、北海道から九州地方にかけての太平洋沿岸、沖縄県、伊豆・小笠原諸島で津波を観測した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、ナスカプレートと南米プレートの境界で発生した地震である。
その後、9月26日までにM6.0以上の地震が13回発生するなどの余震活動(最大の余震は17日08時18分に発生したMw7.0の地震)がみられたが、活動は徐々に低下している。
○ 11月14日に薩摩半島西方沖でM7.1の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、陸のプレートの地殻内で発生した地震である。この地震により、中之島(鹿児島県)で30cmの津波を観測した。GNSS観測の結果によると、この地震に伴い、ごくわずかな地殻変動が観測された。
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