2012年の主な地震活動の評価
各地震活動の評価は、発生後、1年程度の間に公表された評価内容をとりまとめたものです。(これまでの地震活動の評価の閲覧へ)
A | 2012年1月23日 福島県沖の地震活動 | M5.1 | 最大震度5弱 | |
B | 2012年1月28日 山梨県東部・富士五湖の地震活動 | M5.4 | 最大震度5弱 | |
C | 2012年2月8日 佐渡付近の地震活動 | M5.7 | 最大震度5強 | |
D | 2012年2月19日 茨城県北部の地震活動 | M5.2 | 最大震度5弱 | |
E | 2012年3月1日 茨城県沖の地震活動 | M5.3 | 最大震度5弱 | |
F | 2012年3月10日 茨城県北部の地震活動 | M5.4 | 最大震度5弱 | |
G | 2012年3月14日 三陸沖の地震活動 | M6.9 | 津波を観測 | |
H | 2012年3月14日 千葉県東方沖の地震活動 | M6.1 | 最大震度5強 | |
I | 2012年3月27日 岩手県沖の地震活動 | M6.6 | 最大震度5弱 | |
J | 2012年4月1日 福島県沖の地震活動 | M5.9 | 最大震度5弱 | |
K | 2012年4月29日 千葉県北東部の地震活動 | M5.8 | 最大震度5弱 | |
L | 2012年5月24日 青森県東方沖の地震活動 | M6.1 | 最大震度5強 | |
M | 2012年7月10日 長野県北部の地震活動 | M5.2 | 最大震度5弱 | |
N | 2012年8月25日 十勝地方南部の地震活動 | M6.1 | 最大震度5弱 | |
O | 2012年8月30日 宮城県沖の地震活動 | M5.6 | 最大震度5強 | |
P | 2012年10月25日 宮城県沖の地震活動 | M5.6 | 最大震度5弱 | |
Q | 2012 年12 月7 日 三陸沖の地震活動 | M7.3 | 最大震度5弱 |
○ 1月23日に福島県沖の深さ約50kmでM5.1の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である
○ 1月28日07時43分に山梨県東部・富士五湖の深さ約20kmでM5.4の地震が発生した。発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。また、同日07時39分にM4.9の地震が発生するなどのまとまった地震活動があった。
○ 2月8日に佐渡付近の深さ約15kmでM5.7の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。
○ 2月19日に茨城県北部の深さ約5kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は東北東-西南西方向に張力軸を持つ正断層型で、地殻内で発生した地震である。
○ 3月1日に茨城県沖の深さ約55kmでM5.3の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
○ 3月10日に茨城県北部の深さ約5kmでM5.4の地震が発生した。この地震の発震機構は北東-南西方向に張力軸を持つ正断層型で、地殻内で発生した地震である。
○ 3月14日18時08分に三陸沖でM6.9の地震が発生した。この地震の発震機構は南北方向に張力軸を持つ正断層型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。また、同日19時49分にM6.0の地震が発生するなどの活発な余震活動があった。この地震により、八戸港(青森県)で21cmなど北海道から東北地方北部にかけての太平洋沿岸で津波を観測した。
○ 3月14日に千葉県東方沖の深さ約15kmでM6.1の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に張力軸を持つ正断層型で、地殻内で発生した地震である。この地震の他に、27日にM4.6の地震が発生するなどのまとまった地震活動があった。GNSS観測結果によると、この地震に伴い、銚子観測点(千葉県)が東方向に約1cm移動するなどの地殻変動が観測されている
○ 3月27日に岩手県沖の深さ約20kmでM6.6の地震が発生した。この地震の発震機構は北東-南西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、陸のプレートの地殻内で発生した地震である。
○ 4月1日に福島県沖の深さ約55kmでM5.9の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
○ 4月29日に千葉県北東部の深さ約50kmでM5.8の地震が発生した。この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で発生した地震である。この地震の他に、25日にM5.5の地震が発生するなどのまとまった地震活動があった。
○ 5月24日に青森県東方沖の深さ約60kmでM6.1の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
○ 7月10日に長野県北部の深さ約10kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。この地震の発生後、同日にM3.9の地震が2回発生するなどのまとまった地震活動があった。
○ 8月25日に十勝地方南部の深さ約50kmでM6.1の地震が発生した。この地震の発震機構は南北方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界付近で発生した地震である。また、今回の地震の震源付近では、22日にもM5.2の地震が発生した。
○ 8月30日に宮城県沖の深さ約60kmでM5.6の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレート内部で発生した地震である。
○ 10月25日に宮城県沖の深さ約50kmでM5.6の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。
○ 12月7日17時18分に三陸沖でM7.3の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に張力軸を持つ正断層型の地震で、日本海溝付近の太平洋プレート内で発生した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震である。また、この地震が発生する直前に、この地震の震源近傍で、発震機構の異なるM7クラスと推定される地震が発生した。
これらの地震により、石巻市鮎川(宮城県)で98cmなど、東北地方の太平洋沿岸で津波を観測した。
同日17時31分には、これらの地震の震源近傍でM6.6の地震が発生したほか、10日までにM5.0以上の地震が8回発生するなどのまとまった地震活動があった。