青森県東方沖及び岩手県沖北部
日本海溝沿いのプレート間地震の評価対象領域
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青森県東方沖及び岩手県沖北部については、津波被害の記録が残るようなプレート間巨大地震が17世紀以降現在までに4回(1677年、1763年、1856年、1968年5月16日09時48分)発生したと地震本部では考えています。このうち最近の3回の地震は多数の死傷者が出ている記録があります。過去の地震の規模は、M7.4~7.9(Mt7.6~8.2)であり、規模の小さいものも含まれますが、古い地震のマグニチュードは地震の近代的観測が始まった1885年以降に比べ信頼性が低く、被害規模から1968年の地震に匹敵するものと推測しました。
前述の4回の地震以外で、規模はひとまわり小さいけど死傷者を伴った地震が発生しています。平成6年(1994年)三陸はるか沖地震(M7.6)は死者3名を、1945年の地震(M7.1)は死傷者2名を伴いました。気象庁震源カタログが整備されている1923年1月1日以降、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生までの約88年間に、M7.0以上の地震は10回発生しています。
【 将来の地震発生の可能性 】 【 リンク 】
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≪プレート間巨大地震≫
地震の規模 : M7.9程度
地震発生確率: 30年以内に、10%~30% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.57 (地震後経過率とは?)
平均発生間隔: 97.0年
最新発生時期: 1968年5月16日
≪ひとまわり小さいプレート間地震≫
地震の規模 : M7.0~M7.5程度
地震発生確率: 30年以内に、90%程度以上 (地震発生確率値の留意点)
平均発生間隔: 8.8年
東北地方太平洋沖地震の余効すべりによる応力変化の影響で、当該領域の陸寄りの部分では東北地方太平洋沖地震以前の平均的な状況と比べて当該地震が発生しやすくなったと考えられます。したがって、地震発生確率は上記の確率より高い可能性があります。
詳しい内容を知りたい方は、「日本海溝沿いの地震活動の長期評価」をご覧下さい。
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地震動予測地図等
- 全国地震動予測地図
「全国地震動予測地図」 のページです。 - 地震ハザードステーション(J−SHIS)
防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。 - 長周期地震動予測地図
将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。 - 内閣府 日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策
内閣府の日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震対策のページです。
長期評価等
- 長期評価 (日本海溝沿いの地震活動の長期評価)
日本海溝沿いの地震の将来の発生の可能性についての評価です。 - 東北地方太平洋沖で発生する地震・津波の調査観測
東北地方太平洋沖地震は、M9.0というこれまでに日本国内で観測された最大の地震であり、今後も大きな余震やそれに伴う津波が発生する可能性が高いことから、今回の地震の震源域に隣接する領域を含めた広い陸海域での調査観測や研究を行い、防災・減災に資する情報を収集することが重要であるため、平成23年度より新たに5ヶ年事業として、研究機関に委託して調査観測を実施しました。
地震活動等
- 毎月の地震活動の評価
地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。
【平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 (2011年3月11日)】- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (令和3年3月9日公表)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震から10年にあたって(地震調査委員長見解) (令和3年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (令和2年4月10日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成31年3月11日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成30年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成29年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成28年3月9日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成27年3月10日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成26年3月11日公表)
- 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」以降の地震活動の評価 (平成25年3月11日公表)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価 (平成23年4月11日)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価 (平成23年3月13日)
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の評価 (平成23年3月11日)
- 主な地震活動の評価
各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。 - 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。 - 震源・震度に関する情報
気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。 - 地震に関するパンフレット
地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。
津波評価等
- 津波評価
地震調査委員会では、津波予測の手順を標準化し、「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」を公表しています。また、長期評価の結果と津波レシピをもとに、津波評価を進めています。 - 津波予測手法
「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」についてのページです。
地方自治体等
【北海道地方】- 北海道
北海道の危機対策局危機対策課のページです。災害情報や地域防災計画を閲覧できます。 - 札幌市
札幌市の「防災・防犯・消防」のページです。災害情報や地域防災計画を閲覧できます。 - 北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所
北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所のページです。
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