六日町断層帯
六日町(むいかまち)断層帯は、新潟県の六日町盆地の西縁部に分布する活断層帯です。
六日町断層帯は、新潟県魚沼市から南魚沼市を経て南魚沼郡湯沢町に至る断層帯です。長さは約52kmで、概ね北北東−南南西方向に延びています。本断層帯は断層の西側が東側に対して相対的に隆起する逆断層です。六日町断層帯は過去の活動時期の違いから、魚沼市から南魚沼市浦佐付近に至る六日町断層帯北部と、南魚沼市浦佐付近から南魚沼郡湯沢町に至る六日町断層帯南部に区分されます。
【 断層帯の過去・将来の活動 】 【 将来の地震発生の可能性 】 【 もしこの地震が発生したら 】 【 リンク 】
○断層帯の過去・将来の活動 [上に戻る]
<過去の活動>
・ケース1(2004年新潟県中越地震を六日町断層帯北部の最新活動としない場合)
六日町断層帯北部の最新活動時期は約4千9百年前以後、16世紀以前であった可能性があり、活動時には、断層の西側が東側に対して相対的に2m程度隆起した可能性があります。平均活動間隔は約3千2百−7千6百年の可能性があります。
・ケース2(2004年新潟県中越地震を六日町断層帯北部の最新活動とする場合)
六日町断層帯北部の最新活動時期は2004年の中越地震。この地震以前の活動時には、断層の西側が東側に対して相対的に2m程度隆起した可能性があります。また、平均活動間隔は約3千2百−4千年もしくはそれ以下と推定されます。
六日町断層帯南部の最新活動時期は、約2千9百年前以後、約2千年前以前と推定されます。また、平均活動間隔は約6千2百−7千2百年の可能性があります。平均的な上下方向のずれの速度は、約0.6−2.0m/千年と推定され、活動時には、断層の西側が東側に対して相対的に3m以上隆起した可能性があります。
<将来の活動>
六日町断層帯は、過去の活動と同様に北部と南部の2つの区間に分かれて活動すると推定されますが、断層帯全体が1つの区間として同時に活動する可能性もあります。
六日町断層帯北部では、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード7.1程度の地震が発生する可能性があり、その際には断層の西側が東側に対して相対的に2m程度高まる段差や撓みが生じる可能性があります。
六日町断層帯南部では、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード7.3程度の地震が発生する可能性があり、その際には断層の西側が東側に対して相対的に3m以上高まる段差や撓みが生じる可能性があります。
・ケース1
六日町断層帯北部では、活動時期が十分特定できていないことから、通常の活断層評価とは異なる手法により地震発生の長期確率を求めています。そのため信頼度は低くなりますが、今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層の中ではやや高いグループに属することになります。
六日町断層帯全体が同時に活動する場合には、マグニチュード7.7程度の地震が発生すると推定されます。この場合の地震発生確率は、北部あるいは南部が単独で活動する場合の発生確率を超えないものと考えられています。
・ケース2
六日町断層帯全体が同時に活動する場合には、マグニチュード7.7程度の地震が発生すると推定されます。この場合の地震発生確率は、北部あるいは南部が単独で活動する場合の発生確率を超えないものと考えられています。
詳しい内容を知りたい方は、「六日町断層帯の評価」をご覧下さい。
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
≪全体≫
地震の規模 : M7.7程度
≪北部≫
<ケース1>
地震の規模 : M7.1程度
地震発生確率: 30年以内に、0.4%~0.9% (地震発生確率値の留意点)
平均活動間隔: 約3200年~7600年
最新活動時期: 約2900年前~2000年前
<ケース2>
地震の規模 : M7.1程度
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.004~0.005もしくはそれ以上 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 約3200年~4000年 もしくはそれ以下
最新活動時期: 平成16年(2004年)新潟県中越地震
≪南部≫
地震の規模 : M7.3程度
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0%~0.01% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.3~0.5 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 約6200年~7200年
最新活動時期: 約2900年前~2000年前
詳しい内容を知りたい方は、「六日町断層帯の評価」および「長期評価結果一覧」をご覧下さい。
○もしこの地震が発生したら [上に戻る]
≪六日町断層帯北部(モデルA)≫
≪六日町断層帯北部(モデルB)≫
≪六日町断層帯南部≫
詳しい内容を知りたい方は、「全国地震動予測地図2020年版」をご覧下さい。
全国地震動予測地図の詳細なデータや関連情報は地震ハザードステーション(J-SHIS)をご参照下さい。
○リンク [上に戻る]
地震動予測地図等
- 全国地震動予測地図
「全国地震動予測地図」 のページです。 - 地震ハザードステーション(J−SHIS)
防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。 - 長周期地震動予測地図
将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。 - 六日町断層帯の地震による予測震度分布
「六日町断層帯の長期評価(平成21年6月22日公表)」とあわせて示した予測震度分布図です。
活断層評価等
- 長期評価 (六日町断層帯の評価)
六日町断層帯の将来の地震発生の可能性についての評価です。 - 長期評価結果一覧
主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔、次の地震の発生可能性〔場所、規模(マグニチュード)及び発生確率〕等の評価(長期評価)の概要を一覧にして掲載しています。 - 活断層調査
- 産業技術総合研究所 活断層データベース
日本全国の活断層(活動セグメント)の分布とそのパラメータ、日本の活断層に関係する文献の書誌データ、文献から採録された調査地点ごとの調査結果データ、地下数十キロメートルまでの地下構造データが収録されています。 - 国土地理院 活断層図(都市圏活断層図)
国土地理院の活断層図(都市圏活断層図)のページです。
地震活動等
- 毎月の地震活動の評価
地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。 - 主な地震活動の評価
各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。 - 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。 - 震源・震度に関する情報
気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。 - 地震に関するパンフレット
地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。
地方自治体等
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