(活断層の)活動間隔、活動度
活断層は一定の時間間隔で繰り返しずれ動くように活動し、地震を起こします。その時間間隔のことを、活断層の活動間隔と言います。活断層の活動度とは、活断層の活動の活発さの度合いのことで、具体的には、長期間にわたる平均的なずれの速さで表されます(平均変位速度と呼ばれます)。
活断層研究会編『新編日本の活断層』では、1,000年あたりの平均変位速度(1,000年間に断層面がどれだけずれたかを表す指標)によって、活動度が大きく3段階に分類されています。
活動度A:1,000年あたりの平均的なずれの量が1m以上10m未満の活断層。
活動度B:1,000年あたりの平均的なずれの量が0.1m以上1m未満の活断層。
活動度C:1,000年あたりの平均的なずれの量が0.01m以上0.1m未満の活断層。
日本では、活動度A級の活断層は約100、活動度B級の活断層は約750、活動度C級の活断層は約450知られています。活動度C級の活断層は平均変位速度が小さいので、地形に残された累積したずれが、その後の侵食によって不明瞭になっていることが多々あります。そのため、実際に存在する活動度C級の活断層は、もっと多い可能性があります。