地震調査研究推進本部は(以下、「地震本部」)、2013年8月28日に第35回本部会議(本部長:下村博文 文部科学大臣)を開催しました。
本部会議は、例年、年に一回又は二回程度開催されており、通常、予算調整の報告書の取りまとめのため、概算要求直前の8月末に開催されます。そのほか、地震本部として決定すべき事項がある場合などにも適宜開催されています。本部会議のメンバーは、文部科学大臣が本部長、本部員は関係機関の職員で構成されています。
今回の会議は、議題(1)では、本蔵義守地震調査委員長(東京工業大学名誉教授)から、ここ一年間の地震調査委員会の活動について説明があり、南海トラフの地震の長期評価の見直しや九州地域の活断層の長期評価の公表等について報告がなされました。質疑では、今後の長期評価等の公表スケジュール等について質問があるとともに、審議や公表等にあたっては関係機関で緊密な連携をとっていくことが確認されました。
議題(2)では、中島正愛政策委員長(京都大学防災研究所教授)から、ここ一年間の政策委員会の活動について説明があり、調査観測計画の見直しの議論を行っている等の報告がされました。
議題(3)では、長谷川昭総合部会長(東北大学名誉教授)から、関係行政機関等の地震調査研究関係予算概算要求について、予算事務の調整を行った結果をとりまとめた「平成26年度の地震調査研究関係予算概算要求について」の報告がなされ、これを地震本部決定としました。
なお、今回報告した会議の資料については、地震調査研究推進ホームページの「会議資料」を参照ください。
(広報誌「地震本部ニュース」平成25年(2013年)8月号)