地震調査委員会は、月例の委員会を開催し、全国の地震活動の現状について関係機関の観測データを分析し、これに基づき総合的な評価(現状評価)をとりまとめ、即日公表しています。この地震活動の評価や地震調査研究の基礎をなす、高感度地震観測データの一元化処理※をより円滑に進めるため、地震調査委員会の下に「高感度地震観測データの処理方法の改善に関する小委員会」が平成25年6月11日に設置されました。
主な審議内容は、高感度地震観測データの品質や、その処理・解析方法の改善・高度化等についての検討などです。6月25日に第1回が開催されて以降、これまで、高感度地震観測データ処理の現状を確認し、関係機関に高感度地震観測データの利活用状況について聞き取り調査を行うなどして、議論を進めてきました。
これらの議論を踏まえ、平成25年度内に、地震活動評価等に求められる品質、処理・解析方法の改善・高度化等についての報告が取りまとめられる予定です。
※一元化処理
地震防災対策特別措置法の趣旨に則り、気象庁が文部科学省と協力して関係機関の観測データをリアルタイムで収集し、地震波形の分析や震源決定等を一元的に行う処理のこと。
(広報誌「地震本部ニュース」平成25年(2013年)10月号)