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  1. 地震・津波の提供情報
  2. コラム
  3. 情報科学を活用した地震調査研究プロジェクト(STAR-Eプロジェクト)について

(広報誌「地震本部ニュース」令和3年(2021年)春号)

 地震調査研究推進本部(以下「地震本部」という。)において地震防災対策特別措置法第7条第2項第3号に基づき「地震に関する基盤的調査観測計画」(平成9年8月)を定めて以降、高感度地震観測網(Hi-net)やGNSS連続監視システム(GEONET)など、陸域における稠密な観測網の整備が格段に進められ、これらの観測データはゆっくりすべりや深部低周波微動の発見といった、地震現象の理解を深める上で重要な貢献をしてきました。また、平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生により、海域における更なる観測の重要性が認識されたことから、現在日本海溝沿いや南海トラフ沿いにおいて海域における観測網の整備・運用が着実に進みつつあります。
 このような中、令和元年5月に「地震調査研究の推進について―地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策(第3期)―」が策定され、これまでも衛星データの活用など科学技術の進展に伴い様々な手法の開発に挑戦してきている地震調査研究分野において、近年のIoT、ビッグデータ、AI、データサイエンスといった情報科学に関する科学技術の著しい進展も踏まえ、従来の地震調査研究に加え、新たな科学技術を活用した地震調査研究への期待が示されたところです。また、国外の地震調査研究の動向に目を向けると、情報科学と地球科学の連携を推進するプログラムを推進している国・地域があるなどの例も見られ、今後より一層、情報科学分野と地震分野の連携促進が望まれるとともに、情報科学分野と地震分野の双方に通じた人材も重要になります。
 このような背景を踏まえ、これまで蓄積してきた膨大な地震観測データ等を活用して新たな地震調査研究を推進するため、文部科学省では、情報科学の知見と地震学の知見を組み合わせた、革新的創造的な調査研究を、情報科学を活用した地震調査研究プロジェクト(STAR-E*プロジェクト)として開始します。
 このプロジェクトでは、情報科学の知見と地震学の知見の融合を深化させる取組により、地震メカニズムの解明、地震活動の予測、地震観測・解析手法の高度化、地震活動評価の進展等につながるものであることが期待されます。
 本事業では、情報科学の知見と地震学の知見を組み合わせた、革新的創造的な調査研究となるような研究課題を今後募集していきたいと考えています。詳細については、文部科学省ホームページ等で随時お知らせしますので、奮ってご応募ください。


*STAR-E(Seismology TowArd Research innovation with data of Earthquake)プロジェクト

STAR-Eプロジェクト
STAR-Eプロジェクト

(広報誌「地震本部ニュース」令和3年(2021年)春号)

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