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  3. 2017年の主な地震活動の評価

(広報誌「地震本部ニュース」平成29年(2017年)冬号)

地震調査委員会 2017年の主な地震活動の評価

2017年の主な地震活動として地震調査研究推進本部地震調査委員会において評価したものは次の通りです。

図1 2017年に日本国内及びその周辺で発生したM 3.0以上の地震の震央分布地形データは米国国立地球物理データセンターのETOPO1を使用している。

気象庁・文部科学省作成

図1 2017年に日本国内及びその周辺で発生したM 3.0以上の地震の震央分布
地形データは米国国立地球物理データセンターのETOPO1を使用している。

1 福島県沖の地震活動

【M5.7、最大震度5弱】

2月28日に福島県沖の深さ約50kmでM5.7の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。

<平成29年3月9日地震調査委員会定例会>

2 豊後水道の地震活動

【M5.0、最大震度5強】

6月20日に豊後水道の深さ約40kmでM5.0の地震が発生した。この地震の発震機構はフィリピン海プレートの沈み込む方向に張力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部で発生した地震である。

<平成29年7月11日地震調査委員会定例会>

3 長野県南部の地震活動

【M5.6、最大震度5強】

6月25日に長野県南部の深さ約5kmでM5.6の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内で発生した地震である。GNSS観測によると、この地震に伴い長野県の三岳観測点で北北東方向に約1cm(暫定値)移動する地殻変動が観測された。この地震の震源付近では、M5.6の地震発生後まとまった地震活動が続いており、6月25日にM4.5、M4.7の地震が発生するなど、7月3日までに震度1以上を観測する地震が69回発生している。

<平成29年7月11日地震調査委員会定例会>

注: GNSSとは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称である。

4 胆振地方中東部の地震活動

【M5.1、最大震度5弱】

7月1日に胆振地方中東部の深さ約25kmでM5.1の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ型で、地殻内で発生した地震である。

<平成29年8月9日地震調査委員会定例会>

5 熊本県阿蘇地方の地震活動

【M4.5、最大震度5弱】

7月2日に熊本県阿蘇地方の深さ約10kmでM4.5の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。

<平成29年8月9日地震調査委員会定例会>

6 鹿児島湾の地震活動

【M5.3、最大震度5強】

7月11日に鹿児島湾の深さ約10kmでM5.3の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。

<平成29年8月9日地震調査委員会定例会>

7 秋田県内陸南部の地震活動

【M5.2、最大震度5強】

9月8日に秋田県内陸南部の深さ約10kmでM5.2の地震が発生した。この地震の発震機構は北西-南東方向に張力軸を持つ横ずれ断層型で、地殻内で発生した地震である。

<平成29年10月11日地震調査委員会定例会>

8 福島県沖の地震活動

【M5.9、最大震度5弱】

10月6日に福島県沖の深さ約55kmでM5.9の地震が発生した。この地震の発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。

<平成29年11月10日地震調査委員会定例会>


(広報誌「地震本部ニュース」平成29年(2017年)冬号)

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