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  1. 地震・津波の提供情報
  2. コラム
  3. 翠川三郎氏

(広報誌「地震本部ニュース」平成23年(2011年)3月号)


 東京工業大学での地震防災研究は、1923年関東地震を契機として本格的に始まり、それ以降、耐震工学などハードな地震防災研究を中心として進められてきました。
しかし1995年兵庫県南部地震では、個々の構造物の耐震性のみならず都市全体の総合的な地震防災力を高めることの重要性が強く認識されました。
 そこで、都市全体の耐震性向上を目指した「都市地震工学」を実践するため、2003年に都市地震工学センター(http://www.cuee.titech.ac.jp/)を設立して文部科学省21世紀COEプログラム「都市地震工学の展開と体系化」を進めました。2008年からは、わが国や世界の大都市が直面する巨大震災リスクの軽減を目標として、グローバルCOEプログラム「震災メガリスク軽減の都市地震工学国際拠点」を実施しています。
 このプログラムでは、地震に強い都市の創成・再生・回復のために、「地震防災イノベーション技術」、「都市耐震リノベーション技術」、「都市災害マネジメント技術」を柱として、幅広く研究を進めています。例えば、スパコンTSUBAMEによる大規模シミュレーション、実物大建物振動台実験などのハードな研究に加え、震災後の人間行動シミュレーションや応急住宅需要・供給戦略、BCP策定支援技術、VRなどを利用した防災啓発システムなどのソフトな研究も行っています。図は3次元地震危険度マップで、デジタルシティ上にわかりやすく被害の予測結果を表し、市民に地域の地震危険度の理解を深めさせることを目指しています。

(広報誌「地震本部ニュース」平成23年(2011年)3月号)

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