地震が発生した場合に地面がどのように揺れるのかを地図としてわかりやすく示したものを「地震動予測地図」と呼びます。
地震動予測地図の高精度化を図り、高度利用の実現を目指して、地震調査委員会の長期評価部会・強震動評価部会の共同の下部組織として、地震動予測地図高度化ワーキンググループ(WG)が設けられました。地震動予測地図高度化WGは、地震学・地震工学・建築学・土木工学・地盤工学・地質学などの分野の専門家から構成され、2006年2月の設置以来、既に30回近く開催されています。
地震調査委員会は、海溝型地震や主要活断層帯で発生する地震に関する長期的な発生可能性の評価(長期評価)や、特定の地震が発生した場合に想定される強い揺れの予測(強震動評価)を行っています。そして、その評価結果を基に、日本各地で将来発生する地震によってどの程度の揺れに見舞われるか、あるいは、今後一定期間内に強い揺れに見舞われる可能性がどの程度あるか、といった予測を全国的に行った結果を取りまとめて「全国を概観した地震動予測地図」として平成17年に公表しました。
しかし、上記の地図には活用方法や技術的な面でいくつかの課題がありました。そのため、地震動予測地図高度化WGでは、これまでの地図作成で明らかになった課題を踏まえ、最新の知見を取り入れて地図の高度化を行う方法や、地図の活用を促進するための技術的な検討を行っています。また、長期評価部会や強震動評価部会における成果を地震動予測地図に活かす手法についても検討を進めてきました。
本WGでの検討の結果、評価単位を1km四方から250m四方に細分化して一層きめ細かい評価を行うことや、表層部分の地盤条件によって地表における揺れの強さが増幅される割合を最新の知見により見直すこと等を決めました。現在、この新しい方法により作成した地震動予測地図の公表に向けた最終作業を行っているところです。
地震動予測地図の高精度化を図り、高度利用の実現を目指して、地震調査委員会の長期評価部会・強震動評価部会の共同の下部組織として、地震動予測地図高度化ワーキンググループ(WG)が設けられました。地震動予測地図高度化WGは、地震学・地震工学・建築学・土木工学・地盤工学・地質学などの分野の専門家から構成され、2006年2月の設置以来、既に30回近く開催されています。
地震調査委員会は、海溝型地震や主要活断層帯で発生する地震に関する長期的な発生可能性の評価(長期評価)や、特定の地震が発生した場合に想定される強い揺れの予測(強震動評価)を行っています。そして、その評価結果を基に、日本各地で将来発生する地震によってどの程度の揺れに見舞われるか、あるいは、今後一定期間内に強い揺れに見舞われる可能性がどの程度あるか、といった予測を全国的に行った結果を取りまとめて「全国を概観した地震動予測地図」として平成17年に公表しました。
しかし、上記の地図には活用方法や技術的な面でいくつかの課題がありました。そのため、地震動予測地図高度化WGでは、これまでの地図作成で明らかになった課題を踏まえ、最新の知見を取り入れて地図の高度化を行う方法や、地図の活用を促進するための技術的な検討を行っています。また、長期評価部会や強震動評価部会における成果を地震動予測地図に活かす手法についても検討を進めてきました。
本WGでの検討の結果、評価単位を1km四方から250m四方に細分化して一層きめ細かい評価を行うことや、表層部分の地盤条件によって地表における揺れの強さが増幅される割合を最新の知見により見直すこと等を決めました。現在、この新しい方法により作成した地震動予測地図の公表に向けた最終作業を行っているところです。
(広報誌「地震本部ニュース」平成21年(2009年)4月号)