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  1. 都道府県ごとの地震活動
  2. 内陸の活断層
  3. 菊川断層帯

菊川断層帯

 菊川(きくがわ)断層帯は、山口県西部から響灘(ひびきなだ)沖にかけて分布する活断層帯です。
 菊川断層帯は、山口県西部の山陽小野田市竜王山(りゅうおうざん)付近から北西方向に延び、小野田港付近の海域を挟んで山陽小野田市津布田(つぶた)付近及び下関(しものせき)市、及び下関市菊川(きくがわ)町、神田岬(かんだみさき)南岸を経て、沖合の響灘沖に、概ね北西-南東方向に延びる長さ約114kmもしくはそれ以上の断層帯です。
 本断層帯は、構成する活断層の分布形状、地表地質等の特徴に基づき、3つの区間に区分されます。各区間は北から順に、響灘沖合から神田岬北西方の沖合に至る長さ約53kmの北部区間、神田岬北西方の沖合から下関市に至る長さ約43kmの中部区間、山陽小野田市埴生付近から山陽小野田市竜王山に至る長さ約18kmもしくはそれ以上の南部区間です。いずれも左横ずれが卓越する断層であり、中部区間では北東側が相対的に隆起する上下成分を伴います。

※それぞれの図をクリックすると大きく表示されます。
 

 【 断層帯の過去・将来の活動 】  【 将来の地震発生の可能性 】  【 もしこの地震が発生したら 】  【 リンク 】

○断層帯の過去・将来の活動  [上に戻る]
<過去の活動>
 北部区間の最新活動時期は1万4千年前以後と推定されます。平均的なずれの速さは約0.02~0.4m/千年(上下)と推定されます。平均的な活動間隔に関する資料は得られていません。
 中部区間の最新活動時期は、約5千9百年前以後、約3千3百年前以前と推定されます。平均的な活動間隔は約4千1百年から約5千9百年と推定されます。平均的なずれの速さは、0.7~1.0m/千年程度と推定されます。
 南部区間では、最新活動時期、平均的な活動間隔、平均的なずれの速さともに不明です。
<将来の活動>
 北部区間全体が1つの区間として活動する場合、M7.7程度の地震が発生すると推定されます。また、その際には左横ずれを主体として5m程度のずれが生じる可能性があります。
 北部区間においては、過去の活動が明らかではないため、将来このような地震が発生する確率を求めることができません。
 中部区間全体が1つの区間として活動する場合、M7.6程度の地震が発生すると推定されます。また、その際には左横ずれを主体として4m程度のずれが生じる可能性があります。地震の発生確率には幅がありますが、その最大値をとると、中部区間は今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層の中では高いグループに属することになります。
 南部区間全体が1つの区間として活動する場合、M6.9程度もしくはそれ以上の地震が発生すると推定されます。また、その際には2m程度もしくはそれ以上のずれが生じる可能性があります。南部区間においては、過去の活動時期が明らかではないため、将来このような地震が発生する確率を求めることができません。
 本断層帯の各区間はそれぞれ別々に活動すると推定されますが、複数区間が同時に活動する可能性も否定できません。その場合にはM7.8~8.2程度もしくはそれ以上の地震が発生する可能性があります。この場合の地震発生確率を求めることはできませんが、各区間がそれぞれ単独で活動する確率より大きくなることはないと考えられます。

 詳しい内容を知りたい方は、「菊川断層帯の長期評価(一部改訂)」をご覧下さい。
 また、関連資料として「中国地域の活断層の長期評価」もご覧下さい。

○将来の地震発生の可能性  [上に戻る]

[北部区間]
 地震の規模 : M7.7程度
 地震発生確率: 不明  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 不明  地震後経過率とは?
 平均活動間隔: 不明
 最新活動時期: 約14000年前以後

[中部区間]
 地震の規模 : M7.6程度
 地震発生確率: 今後30年以内に、0.1%~4%  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 0.6~1.4  地震後経過率とは?
 平均活動間隔: 約4100年~5900年
 最新活動時期: 約5900年前以後、約3300年前以前

[南部区間]
 地震の規模 : M6.9程度もしくはそれ以上
 地震発生確率: 不明  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 不明  地震後経過率とは?
 平均活動間隔: 不明
 最新活動時期: 不明

 詳しい内容を知りたい方は、「菊川断層帯の長期評価(一部改訂)」および「長期評価結果一覧」をご覧下さい。
 また、関連資料として「中国地域の活断層の長期評価」もご覧下さい。

【「詳細法」・「簡便法」とは?】

≪北部区間≫

≪中部区間≫

≪南部区間≫

≪同時活動(北部区間・中部区間)≫

≪同時活動(中部区間・南部区間)≫

≪同時活動(北部区間・中部区間・南部区間)≫

 詳しい内容を知りたい方は、「全国地震動予測地図2020年版」をご覧下さい。
 全国地震動予測地図の詳細なデータや関連情報は地震ハザードステーション(J-SHIS)をご参照下さい。

○リンク  [上に戻る]

 地震動予測地図等

  • 全国地震動予測地図
    「全国地震動予測地図」 のページです。
  • 地震ハザードステーション(J−SHIS)
    防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。
  • 長周期地震動予測地図
    将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。
  • 「中国地域の活断層の長期評価(第一版)」で評価対象となった活断層で発生する地震の予測震度分布(簡便法計算結果)
    中国地域評価において新たに詳細な評価を行った断層帯および評価の改訂を行った主要活断層帯について、簡便法により予測震度分布を計算した結果を掲載しています。
    掲載した活断層: 宍道(鹿島)断層,雨滝-釜戸断層,鹿野-吉岡断層,日南湖断層,岩坪断層,山崎断層帯(那岐山断層帯・山崎断層帯主部北西部区間),長者ヶ原-芳井断層,宇津戸断層,安田断層,菊川断層帯,岩国-五日市断層帯,周防灘断層帯,安芸灘断層帯,広島湾-岩国沖断層帯,宇部南方沖断層,弥栄断層,地福断層,大原湖断層,小郡断層,筒賀断層,滝部断層,奈古断層,栄谷断層,黒瀬断層

 活断層評価等

 地震活動等

  • 毎月の地震活動の評価
    地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。
  • 主な地震活動の評価
    各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。
  • 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
    全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。
  • 震源・震度に関する情報
    気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。
  • 地震に関するパンフレット
    地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。

 地方自治体等

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