宮古島断層帯
宮古島断層帯は、南西諸島西部の宮古列島(宮古島、池間島、来間島、伊良部島)に分布する複数の並走する断層からなります。
宮古島断層帯は、北西−南東方向に並走する長沼断層系、与那原(よなばる)断層系、野原(のばる)断層系、腰原(こしばる)断層系、嘉手(かで)断層系、牧山断層、来間(くりま)断層によって構成され、分布形状や活動性の違いにより、宮古島断層帯中部と宮古島断層帯西部に区分されます。
宮古島断層帯中部は長沼断層系、与那原断層系、野原断層系で構成され、長さは28km以上で、北西−南東方向に延びており、断層の東側が西側に対して相対的に沈降する正断層です。
宮古島断層帯西部は腰原断層系、嘉手断層系、牧山断層、来間断層で構成され、長さは17km以上で、北西−南東方向に延びており、断層の東側が西側に対して相対的に沈降する正断層です。
【 断層の過去・将来の活動 】 【 将来の地震発生の可能性 】 【 もしこの地震が発生したら 】 【 リンク 】
○断層の過去・将来の活動 [上に戻る]
<過去の活動>
宮古島断層帯中部は約40~90万年前以降に活動していることが認められ、C級程度の活動度(1千年あたりの平均的なずれの量が0.01m以上、0.1m未満)がありますが、最近の活動を示す地形、地質の痕跡は見つかっておらず、最新活動時期を含めた活動履歴は不明です。
宮古島断層帯西部は約12万年前以降に活動した可能性があり、C級程度の活動度があります。1667年の歴史地震時に断層沿いで地変を生じた記録もありますが、明瞭な地形、地質的な痕跡は見つかっておらず、最新活動時期を含めた活動履歴は不明です。
<将来の活動>
宮古島断層帯中部は、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード7.2程度もしくはそれ以上の地震が発生する可能性があります。その時、断層近傍の地表面では、東側が西側に対して相対的に2m程度もしくはそれ以上に低くなる段差が生じる可能性があります。ただし、宮古島断層帯中部の最新活動後の経過率、及び将来このような地震が発生する長期確率は不明です。
宮古島断層帯西部は、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード6.9程度もしくはそれ以上の地震が発生する可能性があります。その時、断層近傍の地表面では、東側が西側に対して相対的に1m程度もしくはそれ以上に低くなる段差が生じる可能性があります。ただし、宮古島断層帯西部の最新活動後の経過率、及び将来このような地震が発生する長期確率は不明です。
詳しい内容を知りたい方は、「宮古島断層帯の評価」をご覧下さい。
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
≪宮古島断層帯中部≫
地震の規模 : M7.2程度
地震発生確率: 不明
平均活動間隔: 不明
最新活動時期: 不明
≪宮古島断層帯西部≫
地震の規模 : M6.9程度
地震発生確率: 不明
平均活動間隔: 不明
最新活動時期: 不明
詳しい内容を知りたい方は、「宮古島断層帯の評価」および「長期評価結果一覧」をご覧下さい。
○もしこの地震が発生したら [上に戻る]
≪宮古島断層帯中部≫
≪宮古島断層帯西部≫
詳しい内容を知りたい方は、「全国地震動予測地図2020年版」をご覧下さい。
全国地震動予測地図の詳細なデータや関連情報は地震ハザードステーション(J-SHIS)をご参照下さい。
○リンク [上に戻る]
地震動予測地図等
- 全国地震動予測地図
「全国地震動予測地図」 のページです。 - 地震ハザードステーション(J−SHIS)
防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J−SHIS)です。地震動予測地図の各種地図の閲覧、数値データ等のダウンロードが可能です。 - 長周期地震動予測地図
将来ある特定の地震が発生した際に生じる長周期地震動の揺れの強さや性質を予測した地図です。 - 宮古島断層帯の地震による予測震度分布
「宮古島断層帯の長期評価(平成22年5月20日公表)」とあわせて示した予測震度分布図です。
活断層評価等
- 長期評価 (宮古島断層帯の評価)
宮古島断層帯の将来の地震発生の可能性についての評価です。 - 長期評価結果一覧
主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔、次の地震の発生可能性〔場所、規模(マグニチュード)及び発生確率〕等の評価(長期評価)の概要を一覧にして掲載しています。 - 活断層調査
- 産業技術総合研究所 活断層データベース
日本全国の活断層(活動セグメント)の分布とそのパラメータ、日本の活断層に関係する文献の書誌データ、文献から採録された調査地点ごとの調査結果データ、地下数十キロメートルまでの地下構造データが収録されています。 - 国土地理院 活断層図(都市圏活断層図)
国土地理院の活断層図(都市圏活断層図)のページです。
地震活動等
- 毎月の地震活動の評価
地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。 - 主な地震活動の評価
各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。 - 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。 - 震源・震度に関する情報
気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。 - 地震に関するパンフレット
地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。
地方自治体等
- 沖縄県
沖縄県の防災のページです。地域防災計画等を閲覧することができます。
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