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  1. 都道府県ごとの地震活動
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十勝沖

  千島海溝沿いの評価対象領域   (図をクリックすると拡大表示)
千島海溝沿いの評価対象領域  地震本部は、過去の十勝沖のプレート間巨大地震については、1839年以降、1843年(M8.0,Mt8.0)、1952年(M8.2,Mt8.2,Mw8.1)、2003年(M8.0,Mt8.1,Mw8.3)の3つが発生したと評価しました。このうち、1843年の地震は根室沖と連動した可能性があります。
 また、各種調査・観測記録がある1952年と2003年の十勝沖地震では、ともに太平洋沿岸で最大震度6(2003年は6弱)の地震動を伴い、浦河から厚岸の各所で揺れによる被害が発生しました。津波の遡上高は1952年と2003年を比較すると、釧路より西側では類似しますが、東側では1952年の方が明らかに高いため、津波観測によると1952年の地震の津波の波源域は十勝沖の領域よりも東へ広がっていると推定されます。

  【 将来の地震発生の可能性 】   【 十勝沖の地震の過去の発生状況と被害 】   【 リンク 】

○将来の地震発生の可能性  [上に戻る]
 地震の規模  : M8.0~8.6程度
 地震発生確率: 30年以内に、10%程度  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 0.25  地震後経過率とは?
 平均活動間隔: 80.3年
 最新発生時期: 平成15年(2003年)十勝沖地震

 詳しい内容を知りたい方は、「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)」をご覧下さい。


○十勝沖の地震の過去の発生状況と被害  [上に戻る]

発生年月日 地震の規模 被害等
1843年4月25日 M8.0,
Mt8.0
厚岸国泰寺で石灯籠・石仏等が倒壊・飛散し、庭の所々で12~15cmの地割れを生じた。松前や津軽でも揺れを強く感じ、江戸でも有感を記録した。厚岸や野付で震度5強に相当する揺れがあったと推定される(都司・他,2013)。津波は厚岸の村落を呑み込み、“大海のようになった”ともいわれ、対岸の番屋、家屋が全部流失した。潮位が平常から15尺上がったという記録から、津波の高さは4~5mと推定される(渡辺,1998)。一方で、都司・他(2014)は花咲で7.1m、浜中町幌戸で5.2の浸水高と推定した。 津波の来襲により、アイヌ人34名が流死し、ポロトでも11名が流死した(宇佐美・他,2013)。
1952年3月4日
(十勝沖地震)
M8.2,
Mt8.2,
Mw8.1
十勝地方その他の泥炭地に被害が多かった。十勝支庁と日高支庁の沿岸地域で地震動が大きく、震度6の地点が6町、震度5の地点が7市町村(浦河・厚岸・広尾・他)に及んだ。地震動による被害は十勝川下流域の低湿な地域で著しかった。津波は浜中・厚岸に最大の被害をもたらし、琵琶瀬湾からの津波が霧多布を通り抜けて浜中湾に出て高さ約3m(痕跡高)に及んだ。厚岸では波高6.5mに達した。被害は死者28名、行方不明者5名、負傷者287名、家屋全壊815棟など。
2003年9月26日
(平成15年(2003年)
十勝沖地震)
→【推進本部の評価】
M8.0,
Mt8.1,
Mw8.3
北海道太平洋沿岸の東部(厚岸・釧路)から十勝平野(豊頃・忠類・他)、日高支庁南部(浦河・静 内)にかけて最大震度6弱を観測した。地震に伴う津波は北海道から東北にかけての主に太平洋沿岸で観測され、その波高は、浦河港で1.3m、霧多布で1.3m、八戸で1.0m(いずれも検潮所の記録)などとなった。また、遡上高として十勝港で2.5m、えりも町百人浜で4.0m、痕跡高として豊頃町長節沼で3.8mなどの津波が観測されている。
消防庁によれば、被害は津波による行方不明者2名、重傷者69名を含む負傷者849名、住家全壊116棟(ただし、消防庁ホームページによると、行方不明者のうち1名は2005年7月12日に死亡を確認)であり、苫小牧で長周期地震動による屋外石油タンクの火災発生等大きな災害を伴った。なお、この地震の規模については、様々な観測・解析により震源域が求められ、規模についてはMw8.0~8.3と複数の知見が存在する。
 「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)」より

○リンク  [上に戻る]

 地震動予測地図等

 長期評価等

 地震活動等

 津波評価等

  • 津波評価
    地震調査委員会では、津波予測の手順を標準化し、「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」を公表しています。また、長期評価の結果と津波レシピをもとに、津波評価を進めています。
    • 津波予測手法
      「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」についてのページです。

 地方自治体等



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