「全国を概観した地震動予測地図」 2008年版

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3. 2008年版と2007年版との違いについて

 地震動予測地図は作成手法の高度化の検討の成果に加え、時間の経過や大地震の発生による地震発生確率の変化を踏まえ、適切な時期に見直していくべきものです。この一環として、2006年9月に更新した2006年版、2007年4月に更新した2007年版に引き続き、今回2008年版地震動予測地図として更新しました。ここでは、2008年版と2007年版の地震動予測地図の違いについて説明します。2007年版との計算手法などの変更点については付録4を参照してください。

更新の結果
 2008年版と2007年4月に公表した2007年版との確率の値の差分(平均ケース)を図3.1に示し、各地域で確率値が変化した主な原因を下記に記載します。

図3.1 2008年版と2007年版の確率値の差の分布図
図3.1 2008年版と2007年版の確率値の差の分布図
(今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率)

赤色:2008年版の確率値が2007年版より大きい
青色:2008年版の確率値が2007年版より小さい
※図をクリックすると大きな図を見ることができます。

表3.1 都道府県庁所在地がある市役所舎及び北海道の支庁舎付近において、
今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率(2008年)

県庁所在地・北海道の支庁の名称30年以内震度6弱以上
確率
2008年(2007年)
札幌0.5%(0.5%)
石狩0.6%(0.6%)
渡島0.1%(0.1%)
桧山0.1%(0.1%)
後志0.1%(0.1%)
空知2.0%(2.0%)
上川0.03%(0.03%)
留萌0.3%(0.3%)
宗谷0.5%(0.6%)
網走1.7%(1.7%)
胆振0.1%(0.1%)
日高32.9%(32.6%)
十勝8.4%(8.3%)
釧路17.5%(17.3%)
根室45.7%(44.9%)
青森1.4%(1.3%)
盛岡0.2%(0.2%)
仙台2.8%(2.8%)
秋田1.5%(1.6%)
山形0.8%(2.4%)
福島0.1%(0.1%)
水戸8.3%(8.3%)
宇都宮0.3%(0.3%)
前橋0.9%(0.9%)
さいたま12.1%(12.0%)
千葉27.2%(27.1%)
東京11.4%(11.4%)
横浜32.9%(32.7%)
県庁所在地・北海道の支庁の名称30年以内震度6弱以上
確率
2008年(2007年)
新潟3.4%(3.3%)
富山2.5%(2.6%)
金沢1.0%(1.0%)
福井1.4%(1.4%)
甲府82.3%(82.0%)
長野5.7%(5.7%)
岐阜8.1%(7.9%)
静岡86.8%(86.5%)
名古屋37.7%(37.1%)
62.5%(61.3%)
大津7.2%(7.1%)
京都6.5%(6.4%)
大阪23.0%(22.5%)
神戸8.2%(8.0%)
奈良16.0%(15.7%)
和歌山35.1%(34.1%)
鳥取0.8%(0.8%)
松江0.8%(0.8%)
岡山9.1%(8.7%)
広島10.2%(9.7%)
山口0.7%(0.6%)
徳島46.5%(44.9%)
高松21.4%(20.6%)
松山22.7%(21.8%)
高知54.3%(52.3%)
福岡2.3%(0.6%)
佐賀0.6%(0.5%)
長崎0.7%(0.7%)
熊本2.0%(2.0%)
大分15.7%(15.0%)
宮崎13.3%(13.0%)
鹿児島3.7%(3.7%)
那覇15.3%(15.4%)

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地震調査研究推進本部 地震調査委員会