表 3.16: 跡津川断層の地震の発生年と発生間隔。
発生間隔の算出には発生年の中央値を採用。
以後data set 跡津川Iとし,最新の地震を除いたものをdata set 跡津川I'とする
パラメータの最尤値を表3.17に示す。 4つのモデル間に差は見られないが,Poisson過程とは,やはり有意に差がある。
表 3.17: 跡津川断層のdata setについて,最尤法によって求めた
各モデルのパラメータとAICの値,及びPoisson過程(指数分布)のAICの値。
bold体は4モデル中の最小のAICを示す
最新の地震発生時点での地震発生確率を表3.18に示す。
表 3.18: 各分布毎の,跡津川断層を震源域とする,1858年時点の
今後30年,50年及び100年の地震発生確率
表3.18の結果から,跡津川断層における1858年の歴史地震は, 非常に低い確率で起こったことが読み取れるが, 表3.20から分かるように, 1858年の歴史地震の前の地震の発生推定区間が約2,500年とかなり長く, 中央値でのあてはめに無理がある可能性もある。そこで, 2.3.1.1で述べた,危険率を平均化する方法で確率を計算した。 結果を表3.19に示す。
表 3.19: 各分布毎の,跡津川断層を震源域とする,1858年時点の
今後30年,50年及び100年の地震発生確率
(2.3.1.1の方法を適用)