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発生確率の平均化

  この場合,現在から tex2html_wrap_inline5914 年までに地震が発生する確率 tex2html_wrap_inline6088 は, 式(2.12)の tex2html_wrap_inline5916 を前回の地震の発生時刻に関する 不確定性の確率密度関数で平均化して求められる。すなわち,

  equation629

前例と同様に tex2html_wrap_inline6070 として一様分布: tex2html_wrap_inline6082 をとれば, 式(2.27)は

equation642

と書き表すことができる。

奥村ら[18]は, tex2html_wrap_inline6070 として

equation652

をとった。このとき tex2html_wrap_inline6088 は,

  eqnarray658

と表され,考えているモデルの信頼度関数の不定積分が求められれば 式(2.30)は容易に計算できる。 上限値 tex2html_wrap_inline6076 が不明のときは, tex2html_wrap_inline6102 にせざるを得ないが, tex2html_wrap_inline6076 がある値(例えば tの平均値あるいは中央値 + 分布の標準偏差の7倍) を越えていないと仮定して, 式(2.30)の考え方を適用できるとしている[18]。


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地震調査研究推進本部
Wed Jan 13 17:30:00 JST 1999