福智山断層帯
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福智山(ふくちやま)断層帯は、福岡県北九州市若松区頓田(とんだ)付近から、八幡西区、直方市、田川郡福智町を経て、田川市夏吉(なつよし)付近にかけて分布しています。地表で確認できる長さが約28kmで、北北西−南南東方向に延びる西側隆起の逆断層成分を伴い、左横ずれを主体とする断層です。
トレンチ調査で得られた情報などに基づくと、福智山断層帯の断層面は、地表付近では高角で、60−90°で西傾斜を示しています。地表で認められる福智山断層帯の北方延長の海域における音波探査結果に基づくと、地表で確認できる断層の北端が地下の断層の北端と一致している可能性があります。南方延長についても、周囲の地質構造を考慮すると、地表で確認できる南端が地下の断層の南端である可能性があります。したがって、地下を含めた断層面の長さは、地表で認められる断層の長さと同じく約28kmの可能性があります。
【 断層帯の過去・将来の活動 】 【 将来の地震発生の可能性 】 【 もしこの地震が発生したら 】 【 リンク 】
○断層帯の過去・将来の活動 [上に戻る]
<過去の活動>
福智山断層帯の上下方向の平均的なずれの速度は0.02−0.03m/千年程度です。平均的な左横ずれの速度は不明です。最新活動時期は約2万8千年前以後、約1万3千年前以前であったと推定されます。1回の活動におけるずれの量は、最大3程度であった可能性があり、上下成分は約0.2−0.7mであった可能性があります。平均活動間隔は約9千4百−3万2千年であった可能性があります。福智山断層帯では、歴史時代に発生した確かな被害地震は知られていません。
<活動時の地震規模>
地下の断層面の長さに基づくと、福智山断層帯の全体が1つの区間として活動した場合、マグニチュード(M)7.2程度の地震が発生する可能性があります。
<地震後経過率※>
福智山断層帯では、平均活動間隔に対する現在における地震後経過率は、0.4以上となり、0.5を越えている可能性があることから、将来の活動性について注意すべき活断層です。
詳しい内容を知りたい方は、「福智山断層帯の長期評価 (PDF 1.51MB)」をご覧下さい。
また、関連資料として「九州地域の活断層の長期評価」もご覧下さい。
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
地震の規模 : M7.2程度
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0%−3% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.4−3.0 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 約9400年−32000年
最新活動時期: 約28000年前以後、約13000年前以前
詳しい内容を知りたい方は、「福智山断層帯の長期評価 (PDF 1.51MB)」をご覧下さい。
また、関連資料として「九州地域の活断層の長期評価」もご覧下さい。
○もしこの地震が発生したら [上に戻る]
【詳細法震度分布】【ケース1】 |
【ケース2】 |
【ケース3】 |
【ケース4】 |
※図中の波線範囲は詳細法による解析範囲 |
○リンク [上に戻る]
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