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安芸灘〜伊予灘〜豊後水道のプレート内地震

 この領域では、17世紀以降現在までに、1905年の芸予地震(M7.2)や「平成13年(2001年)芸予地震」(M6.7)など、M6.7〜M7.4の地震が6回発生しています。
 この領域で今後30年以内に地震が発生する確率は40%程度です。

  ※図をクリックすると大きく表示されます。

 【 将来の地震発生の可能性 】   【 安芸灘〜伊予灘〜豊後水道のプレート内地震の過去の発生状況と被害 】
 【 リンク 】

○将来の地震発生の可能性  [上に戻る]
 地震の規模  : M6.7〜7.4
 地震発生確率: 30年以内に、40%程度  地震発生確率値の留意点
 平均発生間隔: 約67年

 詳しい内容を知りたい方は、「日向灘および南西諸島海溝周辺の地震活動の長期評価」( html版 / PDF版(19MB) )をご覧下さい。


○安芸灘〜伊予灘〜豊後水道のプレート内地震の過去の発生状況と被害  [上に戻る]

発生年月日 地震の規模 被害等
1649年3月17日
(慶安2)
M7.0 有感地点は東は京都、西は佐賀まで及び、推定震度は松山・宇和島で5〜6、広島で5。松山城、宇和島城で石垣・塀が崩れ、広島にて家屋破損を生じた。また、死者を伴った。
1686年1月4日
(貞享2)
M7.2 岩国・宇和島から諏訪にかけて有感であり、広島・松山・大洲・萩で震度5強と推定される。広島県中部で被害が大きく、死者2名、家屋倒壊147棟を伴った。宮島・萩・岩国・松山で建築物に被害を生じ、道後温泉では泥湯が湧出した。
1854年12月26日
(安政元)
M7.4 大分県の府内・臼杵、および愛媛県八幡浜近傍で推定震度5。被害は2日前の安政南海地震(M.4)によるものと分離ができないが、愛媛県伊予大洲・吉田、大分県鶴崎、および福岡県小倉で潰家があった。
1857年10月12日
(安政4)
M7.3 。広島県南部、愛媛県の西条から宇和島にかけて、および山口県柳井でに被害があり、その近傍での推定震度は5。今治では城内破損、郷町で潰家3棟、死者1名を伴い、郡中(現・松山市)で死者4名を伴った。
1905年6月2日
(明治38)
(芸予地震)
M7.2 広島市・呉市・松山市の付近で最大震度5〜6を観測し、死者11名、負傷者177名を伴った。広島市では埋立地で被害が大きく、家屋等の倒潰で死者4名、負傷者70名、家屋全壊36棟を伴った。呉市では死者6名、負傷者86名、家屋全壊5棟を伴った。愛媛県でも被害が大きく、松山市ほか5郡で負傷者17名、家屋全壊8棟を伴った。この地震では本震より半年以内にM6程度の余震が3回発生している。
2001年3月24日
(平成13)
(平成13年(2001年)
芸予地震)
M6.7 広島県南部の一部の地域で最大震度6弱を観測し、死者2名、負傷者261名、住家全壊48棟, 半壊274棟を伴った。文教施設の被害が多く、今治市ではマンション1階のピロティが圧壊した。余震発生域は、概ね南北に20km余りにわたっており、深さは40kmから50kmに分布していること等から、西に向けて引っ張られ、かつ曲げられたフィリピン海プレート内部が破壊して起こった地震であると考えられる。
(「日向灘および南西諸島海溝周辺の地震活動の長期評価」より)

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