根室沖
この領域で発生した規模の大きい地震は、1894年の地震(M7.9)と、1973年の「1973年6月17日根室半島沖地震」(M7.4)の2つが知られています。十勝沖・根室沖・色丹島沖・択捉島沖では、M8程度のプレート間地震が、それぞれの海域において約72年に1回の間隔で発生すると推定されています。1973年に地震が起こっていることから、今後30年以内にこの海域で地震が発生する確率を求めると30%〜40%と予想されます。過去の事例から、次の地震の規模はM7.9程度と推定されています。
なお、根室沖と十勝沖の海域では、400〜500年程度の間隔で、2つの海域の地震が連動して発生していることが知られており、最新の発生時期は17世紀とされています。しかし、2003年に十勝沖の領域で「平成15年(2003年)十勝沖地震」(M8.0)が発生していることから、近い将来の連動の可能性は低いと考えられています。連動した場合の地震の規模はM8.3程度と推定されています。
【 将来の地震発生の可能性 】 【 もしこの地震が発生したら 】
【 根室沖の地震の過去の発生状況と被害 】 【 リンク 】
○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
地震の規模 : M7.9程度
地震発生確率: 30年以内に、50%程度 (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.58 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 72.2年
最新発生時期: 1973年6月17日根室半島沖地震
詳しい内容を知りたい方は、「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第二版)」( html版 / PDF版(17MB) )をご覧下さい。
○根室沖の地震の過去の発生状況と被害 [上に戻る]
発生年月日 | 地震の規模 | 被害等 |
1894年3月22日 | M7.9 | 気象官署の最大震度は5(釧路・根室)であり、有感範囲は北海道から東北・関東および中部地方にかけての広い範囲に及んだ。地震の被害は根室・釧路・厚岸・霧多布で死者1名、負傷者6名、家屋全壊12棟等であった。国後島では0.9〜1.2m程度の津波が観測され、家屋破損等の被害が生じた。津波の高さは厚岸2m、大船渡1.8mなど。 |
1973年6月17日 (根室半島沖地震) |
M7.4 | 根室と釧路で震度5を記録した。津波を伴い、波高は花咲で2.8m、十勝港で1.1mに達した。これら地震動と津波により釧路・根室支庁に被害が生じ、負傷者28名、家屋全壊2棟となった。 |
○リンク [上に戻る]
地震動予測地図等
長期評価等
地震活動等
地方自治体等