を, が30年,50年,100年の場合について%単位で示したもの である。また, で =30年及び100年の場合の確率を 図A.1〜A.2に示した。
使用例として,
糸魚川−静岡構造線活断層系の評価[A]のうち,
「地震は1,000年おきに発生し,前回から1,200年経過している」場合
(これらの数値は,確率計算に使う上からは暫定的なものである)を
考えてみると, をとった30年確率は,
表A.7を参照して,
Tとして``1200''の行, として``1000''の列をクロスさせることによって,
14.0%と求められる。また,100年確率は表A.9を用いて
40.7%であることが分かる。ちなみに,300年確率を計算すると,81.8%である。
もう一つの例として,神縄・国府津−松田断層帯の評価[B]
では,「最新の活動は約3千年前で,
おおよその活動間隔は3千年程度 」と推定
(これらの数値も同様に暫定的なものである)されている。
この場合の, をとった30年確率は,
表A.7を参照して,
Tとして``3000''の行, として``3000''の列をクロスさせることによって,
3.5%と求められる。また,100年確率は表A.9を用いて
11.3%であることが分かる。ちなみに,300年確率を計算すると,32.1%である。
この数値を表4.1に掲載された
各断層の発生確率(今後30年)と比較することにより,
神縄・国府津−松田断層帯の地震の切迫度を
他の断層(帯)と比較することができる(更に,付録A.2も参照)。