新潟県北部沖
この領域では、1964年に「新潟地震」(M7.5)が発生しています。
堆積物の解析から、この領域の平均活動間隔は1000年程度以上と推定されており、1964年の地震から現在までの時間を考えると、近い将来この領域で地震が発生する可能性は低いと考えられます。次の地震の規模はM7.5前後と予想されています。
この領域で今後30年以内に地震が発生する確率はほぼ0%です。
「新潟地震」は新潟県北部の沖合を震源域とする日本海東縁部の地震であり、新潟市、佐渡島相川町、酒田市、仙台市などで震度5が観測されました。被害は新潟、山形県など9県に及び全体として死者26名、住家全壊1,096、同全焼290などとなりました。新潟県では新潟市などを中心に大きな被害が生じました。新潟市では石油のタンクに引火したものを含め、9件の出火がありました。この地震では、砂地などでの液状化現象による被害が目立ち、例えば、鉄筋コンクリート4階建のアパートがそのまま傾き倒れるなどの被害が生じました。この地震では、近代化された市街地で液状化現象が起こり、大きな被害を及ぼしたことが特徴的でした。
本震の約15分後から津波が日本海沿岸各地を襲いました。津波の高さは、震源域付近の日本海沿岸で高く、3〜5mとなりました。また、佐渡島の両津湾付近で3m前後、能登半島周辺までの沿岸で1〜2mとなりました。さらに遠く島根県隠岐諸島でも水田が冠水しました。
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○将来の地震発生の可能性 [上に戻る]
地震の規模 : M7.5前後
地震発生確率: 30年以内に、ほぼ0% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.05以下 (地震後経過率とは?)
平均活動間隔: 1000年程度以上
最新発生時期: 1964年新潟地震
詳しい内容を知りたい方は、「日本海東縁部の地震活動の長期評価」( html版 / PDF版(14MB) )をご覧下さい。
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