1−4 地面の揺れを表す震度

地震が起きたとき、地震波が四方八方に伝わり、地震動となって地面の揺れを生じます。ある場所での揺れの程度を表す尺度を震度といいます。

日本では、1996年10月から震度計の計測値を用いた0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10階級に改訂されました(表1)。 

マグニチュードと震度の関係は、電球の輝きの強さと机の上の明るさとの関係に似ています。同じ輝きの強さの電球の場合、机の上は電球の近くでは明るく、遠くで暗くなります。これと同様に、震度は、同じ地震でも、場所によって異なります。震源に近ければ揺れは激しくなって、震度は大きくなり、遠ければ揺れは弱く、震度は小さくなります。また、電球と机の位置が同じ場合、電球の輝きの強さにより、机の上の明るさが異なります。これと同様に、同じ場所で発生した地震でもそのマグニチュードによって、観測している場所の震度は異なります。

表1 気象庁震度階級解説表(抜枠)平成8年2月

[気象庁提供]