平成7年度地震調査研究交付金の調査状況


[岩手県]  花巻断層帯に関する調査

岩手県花巻市北湯口で行われたトレンチ調査の様子です。比較的大規模なトレンチで深さが約6m、東西方向の長さが約40mあります。下の写真はトレンチの南側壁面(上の写真右側)の拡大写真です。よく見ると中央付近左上から右下に走る活断層が確認できます。活断層の調査結果については、活断層の専門家により構成される県の地域活断層調査委員会において、現在、解析・評価が行われています。

花巻断層帯トレンチ全景写真

花巻断層帯トレンチ南側壁面拡大写真

トレンチ調査―――――  活断層のトレンチ調査は、断層の通過している場所に調査溝(トレンチ)を掘り、その断面や平面の観察によって、過去に起こった断層運動を解読していく方法です。地層の中の土器などの遺跡や植物の化石から年代に関する情報を入手し、断層運動の発生時期や活動の間隔を把握していきます。