7月21日 奈良県の地震
2010年7月21日06時19分に奈良県の深さ58kmでM5.1の地震(最大震度4)が発生した。この地震の発震機構は北西−南東方向に圧力軸を持つ型で、フィリピン海プレート内部で発生した地震である。
1997年10月以降の活動をみると、今回の地震の震源付近(領域b)では、M3.0以上の地震が年に2回程度の割合で発生している。M4.0以上の地震では、2007年7月16日にM4.7の地震(最大震度3)が発生している。
1923年8月以降の活動をみると、今回の地震の震央周辺(領域c)では、1944年の東南海地震および1946年の南海地震の前後でM6クラスの地震を含む地震活動が見られた。M5.0以上の地震としては、1999年8月21日のM5.6の地震(最大震度5弱)以来となる。
気象庁
【平成22年8月6日第212回地震調査委員会資料 『2010年7月の地震活動の評価』】