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三陸沖北部

 三陸沖北部については、津波被害の記録が残るような地震が17世紀以降現在までの約412年間に4回発生したと考えれます。このうち最近の3回の地震は多数の死傷者が出ていることがわかっています。4回の地震の平均発生(活動)間隔は97.0年となります。最新の発生が1968年5月16日であることから、最新発生からの経過時間は2012年1月1日現在で43.6年となり、平均発生間隔の4〜5割が経過したことになります。これらの地震は、ほぼ同じ場所で繰り返し発生しています。過去の地震の規模は、M7.4〜M7.9(Mt7.6〜Mt8.2)です。
 三陸沖北部の繰り返し発生する地震以外の地震には、死者3名を伴った1994年の三陸はるか沖のM7.6の地震などがあります。これらの地震については、1945年のM7.1の地震により死傷者が出ていることから、M7.1以上の地震を対象とすると、地震の近代的観測が始まった1885年から2011年の約127年間に9回発生しており、約14.1年に1回発生していたと考えられます。

   ※図をクリックすると大きく表示されます。

 【 将来の地震発生の可能性 】  【 もしこの地震が発生したら 】
 【 三陸沖北部のプレート間地震の発生状況と被害 】  【 リンク 】

○将来の地震発生の可能性  [上に戻る]
≪三陸沖北部の繰り返し発生するプレート間地震≫
 地震の規模  : M8.0前後(Mt8.2前後)
 地震発生確率: 30年以内に、2%〜20%  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 0.48  地震後経過率とは?
 平均発生間隔: 約97.0年
 最新発生時期: 1968年十勝沖地震

≪三陸沖北部の繰り返し発生する地震以外の地震≫
 地震の規模  : M7.1〜M7.6
 地震発生確率: 30年以内に、90%程度  地震発生確率値の留意点
 平均発生間隔: 約14.1年

 詳しい内容を知りたい方は、「三陸沖から房総沖にかけての地震活動の長期評価(第二版)」をご覧下さい。


○もしこの地震が発生したら  [上に戻る]


 詳しい内容を知りたい方は、 「全国地震動予測地図」 、および「三陸沖北部の地震を想定した強震動評価」( html版 / PDF版(6.1MB) )をご覧下さい。

○三陸沖北部のプレート間地震の過去の発生状況と被害  [上に戻る]

発生年月日 地震の規模 被害等
1677年4月13日 M7.9 八戸で震害。1時間後に津波が来て、家屋流潰約70。
1763年1月29日 M7.4 八戸で、寺院・民家が破損。平館で家潰1、死者3。函館でも揺れを強く感じた。
1856年8月23日 M7.5 日高・胆振・渡島・津軽・南部では、震害は少なかったが、津波が三陸及び北海道の南岸を襲った。南部藩で流失93、潰106、溺死26。八戸藩で死者3。余震が多かった。
1968年5月16日
(1968年十勝沖地震)
M7.9 青森を中心に北海道南部・東北地方に被害。死者52、傷330、建物全壊673、半壊3004。青森県下で道路の損壊が多かった。津波があり、三陸沿岸で3〜5m、襟裳岬で3m、浸水529、船舶流失沈没127。コンクリート建造物の被害が目立った。

○リンク  [上に戻る]

 地震動予測地図等

 長期評価等

 地震活動等

 地方自治体等



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