荒川断層
荒川(あらかわ)断層は、大宮台地の南西縁を流れる荒川に沿って、ほぼ北西−南東方向に、大宮台地の段丘面を相対的に10−15m隆起させる長さ20kmの伏在活断層とされてきました。
しかし、大宮台地を構成する段丘面群と、南西側の武蔵野台地を構成する段丘面群との間には、断層の存在を示すような分布高度差は認められません。また、この断層が通過するとされる地域では、大宮台地を隆起させるような断層によるずれや撓みは認められません。
以上のことから、大宮台地の段丘面を相対的に隆起させる、北東側隆起の伏在活断層とされてきた荒川断層は存在しないと判断されます。
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