現在の地震学では、大きな規模の余震の発生する場所は、震源域とその付近であることは分かっても、詳しい地点までは予測できません。大きな余震は余震域の端付近で発生するケースが多いのですが、例外もあり、予測が不可能です。大きな余震の発生場所が予測できないため、たとえ規模がある程度予測できても、その余震で特定のある場所の揺れがどうなるかという予測はできないのです。同じ規模の余震でも、その震源に近い場所では震度は大きくなり、遠く離れた場所では震度は小さくなるからです。
特定の場所での揺れの大きさは予測できませんが、過去の経験をもとに、「余震域およびその周辺のどこかの場所では震度5弱以上になる可能性がある」というような解説を行うことはできます。