3−4 1995年兵庫県南部地震で余震の発生状況を見る

1995年1月17日午前5時46分に発生し阪神・淡路大震災をもたらした兵庫県南部地震を例に、余震域の範囲、最大余震の発生した位置と時期、余震回数の減少など、余震の性質を見てみましょう。

この地震は兵庫県南部から淡路島に延びる六甲・淡路断層帯で発生し、震源の深さは16qと浅い地震でした。Mは7.2でした。余震域は淡路島の北部から明石海峡を渡り、神戸市を経て宝塚市まで長さ約60qで、幅は約15qと細長く延びています(図13)。

図13 1995年の兵庫県南部地震とその余震の震央分布図[データは気象庁による]

M4以上の地震は大きな○で表示しています。

図14は1995年の兵庫県南部地震と余震の時間的、空間的な分布を示しています。M4を超える地震が余震域の広い範囲で起きています。最大余震は本震発生から約2時間たった17日午前7時38分、本震の震源から北東へ約40km離れた余震域の北東端に起きました。Mは5.4で、本震のMより1.8小さくなっています。

また、余震の数は、本震の直後には多く、時間がたつにつれ徐々に減っています。

図14 1995年の兵庫県南部地震とその余震の時間的・空間的な分布図[データは気象庁による]

図13の本震後の余震の時間経過に伴う発生場所の変化を示したもの。

M4以上の地震は大きな○で表示しています。