2−3 プレートの動きが地震の原動力

地球表面を覆うプレートには大きなものが十数枚あります(図7)。

マントルの内部から岩石がゆっくりと上昇してきてプレートとなり、海洋の底を水平に移動し、陸地側のプレートにぶつかると、その下に沈み込んで行きます。マントルは岩石でできた固体ですが、地球内部の熱によって温められて上昇、プレートとなって地表近くで移動している間に冷えて下降し、まるでお風呂の湯が対流運動をするように動くのです。しかし、プレートの移動する速度は遅く1年間に数pです。

世界の地震多発地帯は、ちょうどプレートがぶつかり合ったり、離れたり、すれ違ったりする境界に当たります。プレートのこうした運動が地震を起こす原動力と考えられています(図8)。

図7 世界のプレート境界(← プレート運動の向き)

図8 プレート運動