地震はどのようにして起きる



 日本は地震大国です。1年365日、毎日どこかで地震が起きています。と きには阪神・淡路大震災のように、甚大な被害をもたらす大地震が発生すること もあります。
しかし、たくさん地震が起きているといっても、地震の発生には共通の仕組 みがあり、大きく分けて二つのタイプにまとめられます。プレートがぶつかり合 うところで発生するプレート境界型の地震と、プレート内部の活断層がずれるこ とによって発生する内陸地震の2種類です。
地震の分布を、東北日本を東西に横切る断面で見てみましょう。太平洋プレ ートに沿って東から西に帯状に傾き下がって分布する群と、内陸の浅い場所に分 布する群とに分かれます。前のものが海溝型地震、後のものが内陸地震を示して います。



日本海東縁での地震 日本海東縁では、これまで大地震がいくつか起きています。ここから糸魚川− 静岡構造線にかけてプレート境界があるという説があり、この海域における地震 発生のしくみが研究されています。
内陸地震 日本周辺では、太平洋プレートなどの海洋プレートが、陸のプレートの下に沈 み込んでいます。そのため、日本列島は押されて、圧縮の力がかかっており、内 陸のひずみが生じます。そのひずみを解消するために、断層が動いて起こす地震 です。
プレート境界での地震 海洋プレートに引きずり込まれた陸のプレートの先端が、ひずみに耐えきれな くなってはね上がる際に起きる地震で、巨大地震になることがあります。日本周 辺では、千島−日本海溝、相模トラフ、駿河−南海トラフに沿って、このタイプ の地震が起こります。