平成16年12月20日 |
2003年十勝沖地震の観測記録を利用した強震動予測手法の検証について
地震調査委員会強震動評価部会は、「全国を概観した地震動予測地図」の作成を念頭におきつつ、強震動の評価手法として「詳細法」1 について検討するとともに、これを用いた強震動の評価を行うこととしている。本部会はその一環として、海溝型地震に適用する強震動評価手法について検討を進め、その成果は、「南海トラフの地震を想定した強震動評価手法について(中間報告)」(地震調査委員会強震動評価部会,2001)2 、「宮城県沖地震を想定した強震動評価」(地震調査委員会,2003b)3 、「三陸沖北部の地震を想定した強震動評価」(地震調査委員会,2004a)4 として公表した。
このたび、海溝型地震の強震動予測手法の妥当性を検証する上で非常に有用な観測記録が多数得られた「平成15年(2003年)十勝沖地震」(M8.0)の震源断層を用いて、「海溝型地震の強震動評価のレシピ」5 に基づいた強震動計算を実施し、観測記録との比較を行ったので報告する。なお、検討の詳細については、今年度末に公表予定の報告書を参照されたい。
平成19年6月27日:表1「第2アスペリティの地震モーメント」の値に誤りがあったため訂正しました。(誤)9.89×1020→(正)9.89×1019
評価文 (pdf 57KB)