【関東平野北西縁断層帯に関する調査】
《平井断層及ぴ神川断層調査》
群馬県藤岡市にて、平成８年度に引き続き平井断層及び神川断層の調査を行った。
平成９年度は、群馬県活断層調査委員会の指導のもとにトレンチ調査（２箇所）・高密度ボーリング調査・年代分析・総合評価を行った。調査結果は次のとおりです。
１）調査地域
２）調査状況
保美地区で簡易トレンチ調査、矢場地区でトレンチ及び高密度ボーリング調査を実施した。
 |
 |
| 写真一１保美地区トレンチ全景 （１３×３×２ｍ） |
写真一２矢場地区トレンチ全景 （２０×１２×５ｍ） |
◎保美地区トレンチ調査位置の近くで農道整備工事中、平井断層が偶然にも露頭した。また、近くで実施していた河道つけかえ工事現場でも断層露頭がみられた。
３）調査結果
群馬県活断層調査委員会にてトレンチ調査等と露頭した断層の調査を併せて考察した結果、平井・神川両断層はそれぞれ次のような断層であると推測した。
| （神川断層） | （平井断層） | |
| ・走向 | 西北西〜東南東 | 北西〜南東 |
| ・性状 | ＊＊＊ | 逆断層 |
| ・推定最終活動時期 | 20,000〜8,000年前 | 20,000〜8,000年前 |
| ・地形的特徴 | 断層崖、直線上地形 | 鞍部、直線上谷及び凹部 |
| ・単位変位量 | 約１ｍ | 約１．５〜２．０ｍ |
また、平井・神川両断層は直線距離にしてわずか３．５ｋｍしか離れておらず、今回の調査で各断層の推定最終活動がほぼ一致すること等から、個別に運動していたとは考えにくく、逆に活動するときは同時に活動する可能性が高いといえる。
○ただし、この解析及び評価は、群馬県の見解です。
５）問い合わせ先
群馬県総務部消防防災課（防災政策係）
ＴＥＬ：０２７−２２３−１１１１（内線２２１３）
ＦＡＸ：０２７−２２１−０１５８