調査場所:大阪府大阪市内
平成7年度の調査では、ボーリング調査、物理探査を実施しました。
上町断層帯は大阪の中心部を南北に横断する断層です。その中で、中央区天神橋付近より南西方向に延びる汐見橋撓曲の存在が従来から指摘されています。そこで、この撓曲の構造を捉えるための反射法地震探査を行ないました。下図は探査を行なったところです。
調査位置図
大都市直下の活断層を調査する場合、地表付近にはビルや地下構造物(地下道・地下鉄など)が密集しているため、調査位置の決定および調査に骨を折りました。
写真−1 反射法地震波探査の受振器を設置しているところ
写真−2 通天閣の下での探査風景。右下の白いトラックが地震波を出す
この結果、汐見橋撓曲の大きな変位を確認しました。