[京都市]京都西山断層群に関する調査

京都市西京区樫原地区と御陵地区にて実施されたトレンチ調査は、断層群の東端に位置する樫原断層(「日本の活断層」による)で行われました。都市化進展のために人工改変の進む地区で調査場所を選定する苦労と、どこを掘っても遺跡のでる古都の宿命のもとに調査を実施しましたが、活断層を確認することができませんでした。
しかし、2箇所の調査場所では、多数の住民が参加した活断層説明会を開催して、活断層に対する理解を深めることができました。


写真 平成9年2月1日御陵地区で開催した活断層説明会の風景です。



京都市地域活断層調査委員会の竹村恵二先生(京都大学助教授)が講師です。


トレンチ調査―――――  活断層のトレンチ調査は、断層の通過している場所に調査溝(トレンチ)を掘り、その断面や平面の観察によって、過去に起こった断層運動を解読していく方法です。地層の中の土器などの遺跡や植物の化石から年代に関する情報を入手し、断層運動の発生時期や活動の間隔を把握していきます。



目次へ戻る

地震のページへ戻る