平成23年10月7日
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「合成開口レーダーによる地震活動に関連する地殻変動観測手法」報告書
地震調査研究推進本部は、「今後の重点的調査観測について−活断層で発生する地震及び海溝型地震を対象とした重点的調査観測、活断層の今後の基盤的調査観測の進め方−」(平成17 年8月30 日)において、衛星を用いた合成開口レーダーによる面的な地殻変動観測に努めることを謳った。平成18 年1月にSARを搭載した陸域観測技術衛星「だいち」が打ち上げられ、昼夜・天候を問わずに面的な地殻変動観測ができるようになった。このデータを有効に活用することにより、地震活動評価の高度化や活断層周辺の地殻変動の検出等に大きく貢献することが期待された。
このことから地震調査委員会では、地震活動評価の高度化のための衛星データの活用方策を検討するため、平成19 年7月に衛星データ解析検討小委員会を設置し、審議を重ねてきた。そして今回、これまでの検討結果のまとめとして、「合成開口レーダーによる地震活動に関連する地殻変動観測手法」報告書を作成した。