「今後の重点的な調査観測について」(地震調査研究推進本部,2005)の中で、長期的な地震発生時期及び地震規模の予測精度の向上、地殻活動の現状把握の高度化、強震動の予測精度の向上の3点を目的として、相対的に強い揺れに見舞われる可能性が高いと判断された地域の特定の活断層で発生する地震を対象とした重点的調査観測体制の整備を行うべきとの考えに基づき、調査観測対象候補として6つの断層帯が挙げられています。
文部科学省ではこのうち将来地震が発生した場合に予想される地震の規模が大きく(マグニチュード8程度を目安とする)、地震の発生確率が高い断層として選定された糸魚川−静岡構造線断層帯について、大学、関係行政機関および関係する独立行政法人に委託し、平成17年度から21年度にかけて重点的な調査観測を実施しました。