平成11年5月12日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1999年4月の地震活動について
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 4月19日に岩手県内陸南部の深さ約10kmでM4.3の地震が発生した。
○ 4月25日に茨城県北部の深さ約60kmでM5.1の地震が発生した。これは、太平洋プレートの沈み込みに伴う低角逆断層型の地震であり、プレート境界付近で発生したものであった。3月26日にもほぼ同じ場所でM4.9の地震が発生している。
○ 東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。掛川-御前崎(浜岡)の水準測量の結果には特段の変化は見られない。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 4月3日に鹿児島県薩摩地方の深さ約10kmでM4.1の地震が発生した。1997年3月の地震(M6.5)及び1997年5月の地震(M6.3)に伴う余震の活動域内に発生したものである。
○ 4月29日に奄美大島近海でM5.2の地震が発生した。発震機構はほぼ東西方向に張力軸を持つ正断層型であった。
○ 4月8日にウラジオストク付近の深さ約600kmでM7.2の地震(深発地震)が発生した。この地震は沈み込む太平洋プレート内で発生し、発震機構はその圧縮軸がプレートの沈み込む方向を向いたものであった。この地震では関東地方~北海道の太平洋側の帯状の地域において、揺れが大きくなり、深発地震に特徴的な震度分布(異常震域)を示した。
補足
○ 5月7日に静岡県中部の深さ約20kmでM4.7の地震が発生した。