平成11年6月7日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1999年5月の地震活動について
○ 5月13日に釧路支庁中南部でマグニチュード(M)6.4のやや深発地震が発生し、被害を伴った。
○ 5月13日に釧路支庁中南部の深さ約100kmでM6.4の地震が発生し、被害を伴った。発震機構はプレートの沈み込む方向に張力軸をもつものであった。この地震は沈み込む太平洋プレート内で発生したもので、1993年釧路沖地震(M7.8)の余震域の北西に隣接した場所で発生したものである。
○ 5月31日に釧路支庁中南部の深さ約70kmでM4.6の地震が発生した。この地震は沈み込む太平洋プレートの二重深発地震面の上面で発生したものである。
○ 5月22日に岩手県内陸北部の深さ5km未満でM3.6の地震が発生した。この地震の震源は岩手山付近で、1998年9月3日M6.1の地震の北東側に位置している。
○ 5月7日に静岡県中部の深さ約20kmでM4.7の地震が発生した。発震機構は北西−南東方向に圧縮軸をもつ横ずれ型であった。震源の深さ及び発震機構から、この地震はプレート境界より上部で発生したものと考えられる。
○ 5月22日に神奈川県西部の深さ25kmでM4.1の地震が発生した。
○ 1月下旬に始まった三重県中部の地震活動は、やや低下したものの継続している。
○ 東海地方のGPS観測の結果には特段の変化は見られない。
○ 特に目立った活動はなかった。
○ 特に目立った活動はなかった。