平成9年3月27日 |
地震調査研究推進本部 |
地震調査委員会 |
1997年3月26日の鹿児島県北西部の地震について
この地震の震源は深さ7kmであり、陸域の浅いところで発生した地震である。
余震は東西方向に長さ約15kmにわたって分布しており、このことと発震機構から東西の左横ずれの断層運動による地震であると考えられる。
周辺のGPS観測結果には、地震に伴い若干の変化が見られ、この地震の発震機構とおおむね調和的である。
今回の地震の北東約20kmでは、1994年2月にM5.7の地震が発生しており、このときの地震もほぼ同じ発震機構であった。
今回の地震活動は、本震−余震型の推移をたどっている。余震活動は、26日17時39分にM5.3、18時05分にM4.7、22時24分にM4.5等、初期に活発であったが、順調に回数が減少しており、大局的には収まっていくと考えられる。