平成25年5月13日 地震調査研究推進本部 地震調査委員会 |
○ 4月13日05時33分に淡路島付近の深さ約15kmでマグニチュード(M)6.3の地震が発生した。この地震により兵庫県で最大震度6弱を観測し、被害を伴った。その後、地震活動は本震−余震型で推移し、余震活動は減衰してきている。これまでの最大の余震は13日05時41分に発生したM3.9の地震で、最大震度3を観測した。
○ この地震の発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、地殻内の地震である。今回の地震の余震分布と本震の発震機構から推定される震源断層は南北方向に延びる西傾斜の逆断層であった。この地震は、「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」の余震域の南西端に近接する領域で発生した。
○ GNSS観測の結果によると、本震の発生に伴って、洲本観測点(兵庫県)でわずかな地殻変動が観測された。
○ この震源域南部に近接して六甲・淡路島断層帯の一部である先山(せんざん)断層帯が存在している。地震調査委員会は、この先山断層帯について、全体が活動するとM6.6程度の地震が発生する可能性があると評価していたが、今回の地震とこの断層帯との関係については不明である。
(下線部は第250回地震調査委員会評価文から追加・修正された部分)