平成18年11月8日 地震調査研究推進本部 地震調査委員会 |
目立った活動はなかった。 補足説明へ
目立った活動はなかった。 補足説明へ
○ 10月2日に三陸沖〔宮城県沖〕でマグニチュード(M)5.2の地震が発生した。
○ 10月11日に福島県沖でM6.0の地震が発生した。発震機構は西北西―東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートの沈み込みに伴う地震である。 補足説明へ
○ 10月14日に千葉県南東沖の深さ約65kmでM5.1の地震が発生した。
○ 10月24日に鳥島近海の浅いところでM6.8の地震が発生し、伊豆諸島などで微弱な津波を観測した。発震機構は東北東―西南西方向に張力軸を持つ正断層型であった。
○ 東海地方のGPS観測結果等には特段の変化は見られない。 補足説明へ
目立った活動はなかった。 補足説明へ
○ 10月12日に与那国島近海でM6.2の地震が発生した。 補足説明へ
○ 11月1日に十勝支庁南部の深さ約50kmでM4.8の地震が発生した。発震機構は北西―南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震である。また、同じ日にほぼ同じ場所でM4.3の地震が発生した。 補足説明へ
注:〔 〕内は気象庁が情報発表に用いた震央地域名である。
2006年10月の日本およびその周辺域におけるマグニチュード(M)別の地震の発生状況は以下のとおり。
M4.0以上およびM5.0以上の地震の発生は、それぞれ101回(9月は73回)および26回(9月は11回)であった。また、M6.0以上の地震の発生は7回で、2006年は10月までに16回発生している。
(参考) | M4.0以上の月回数73回(1996−2005年の10年間の中央値)、 |
M5.0以上の月回数9回(1976−2005年の30年間の中央値)、 | |
M6.0以上の月回数1.4回、年回数約17回(1926−2005年の80年間の平均値) |
2005年10月以降2006年9月末までの間、主な地震活動として評価文に取り上げたものは次のものがあった。
− 茨城県沖 | 2005年10月19日M6.3(深さ約50km) |
− 三陸沖 | 2005年11月15日M7.2 |
− 日向灘 | 2006年3月27日M5.5(深さ約35km) |
− 伊豆半島東方沖 | 2006年4月21日M5.8、4月30日M4.5などの地震活動 |
− 大分県中部 | 2006年6月12日M6.2(深さ約150km) |
北海道地方では特に補足する事項はない。
東北地方では特に補足する事項はない。
「東海地方のGPS観測結果等には特段の変化は見られない。」:
(なお、これは、10月30日に開催された地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会における見解(参考参照)と同様である。)
(参考)最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動(平成18年10月30日気象庁地震火山部)
「 現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
全般的には顕著な地震活動はありません。浜名湖東方から静岡県中部の直下では通常より活動レベルの低い状態になっていますが、その他の地域では概ね平常レベルです。
東海地域及びその周辺の地殻変動には注目すべき特別な変化は観測されていません。」
近畿・中国・四国地方では特に補足する事項はない。
−9月18日頃から宮古島南東沖〔宮古島近海〕で始まった地震活動は、10月に入って低調であったが、下旬に一時的に活発化した。
−10月26日に宮古島北東沖〔宮古島近海〕の深さ約50kmでM4.5の地震が発生した。
−10月1日に千島列島東方でM6.8とM6.6の地震が発生し、10月13日にもM6.3の地震が発生した。
−10月9日に台湾南方沖でM6.1の地震が発生した。
−11月3日に大阪府北部の深さ約10kmでM3.7の地震(最大震度4)が発生した。余震活動はほぼ収まりつつある。
−11月5日頃から沖縄本島北西沖でM4.8を最大とする小規模な地震活動があった。
参考1 「地震活動の評価」において掲載する地震活動の目安 | |
M6.0以上のもの。または、M4.0以上(海域ではM5.0以上)の地震で、かつ、最大震度が3以上のもの。 | |
参考2 「地震活動の評価についての補足説明」の記述の目安 | |
1 | 「地震活動の評価」に記述された地震活動に係わる参考事項。 |
2 | 「主な地震活動」として記述された地震活動(一年程度以内)に関連する活動。 |
3 | 評価作業をしたものの、活動が顕著でなく、かつ、通常の活動の範囲内であることから、「地震活動の評価」に記述しなかった活動の状況。 |