平成12年7月21日
地震調査研究推進本部
地震調査委員会

2000年7月21日茨城県沖の地震の評価


○ 7月21日03時39分頃に茨城県沖の深さ約50kmでM6.0の地震が発生した。この地震により、最大震度5弱を観測した。

○ この地震は、陸のプレートと沈み込む太平洋プレートとの境界付近で発生したものと考えられる。発震機構は、北西−南東方向に圧力軸を持つ逆断層型であり、この付近に発生した過去の地震のそれと同様である。その後の地震活動は、本震−余震型で推移し、21日07時29分頃には、これまでで最大のM4.2の余震が発生したが、余震活動は低調に推移している。

○ 周辺のGPS観測の結果には、この地震の前後で、特に変化は認められなかった。

○ この地震の震源周辺半径30km程度の範囲には1926年以降今回の地震を含めてM6.0を越す地震は13回発生している。