1.活断層の長期評価

 1−1.主要活断層帯の長期評価の概要(算定基準日 平成27年(2015年)1月1日)

○長期評価における地震発生確率値について

(陸域・沿岸域の活断層から発生する地震の今後30,50,100年以内の地震発生確率等)
       :経年により値が変わったもの
断層帯名
(起震断層/活動区間
長期評価で
予想 した
地震規模
(マグニチュード)
我が国の
主な
活断層に
おける
相対的評価
地震発生確率(注1) 地震後
経過率
(注2)
平均活動間隔
30年以内 50年以内 100年以内 最新活動時期
日奈久断層帯(注8)
(八代海区間)
7.3程度 我が国の
主な
活断層の
中では
高い
グループ
に属する
ほぼ0%〜16% ほぼ0%〜30% ほぼ0%〜50% 0.1-1.5 1100年-6400年程度
約1700年前以後-約900年前以前
糸魚川-静岡構造線断層帯
(牛伏寺断層を含む区間)(注4)
8程度
(7 ½〜8 ½)
14% 20% 40% 1.2 約1000年
約1200年前
中央構造線断層帯
和泉山脈南縁(注5)
7.6〜7.7程度 0.07%〜14% 0.1%〜20% 0.3%〜40% 0.5-1.3 約1100年-2300年
7-9世紀
境峠・神谷断層帯
(主部)(注6)
7.6程度 0.02%〜13% 0.04%〜20% 0.09%〜40% 0.5-2より大 約1800年-5200年
約4900年前-2500年前
阿寺断層帯
(主部/北部(注4)
6.9程度 6%〜11% 10%〜20% 20%〜30% 1.2-1.9 約1800年-2500年
約3400年前-3000年前
三浦半島断層群
(主部/武山断層帯(注4)
6.6程度
もしくはそれ以上
6%〜11% 10%〜20% 20%〜30% 1.0-1.4 1600年-1900年程度
約2300年前-1900年前
安芸灘断層群
(主部)
7.0程度 0.1%〜10% 0.2%〜20% 0.4%〜30% 0.6-2.4 2300年-6400年程度
約5600年前-3600年前
森本・富樫断層帯 7.2程度 2%〜8% 3%〜10% 7%〜30% 0.7-1.2 1700年-2200年程度
約2000年前-4世紀
山形盆地断層帯
北部
7.3程度 0.003%〜8% 0.005%〜10% 0.01%〜20% 0.4-1.6 約2500年-4000年
約3900年前-1600年前
高田平野断層帯
(高田平野東縁断層帯)(注7)
7.2程度 ほぼ0%〜8% ほぼ0%〜10% ほぼ0%〜20% 0.07-1.5 2300年程度
約3500年前-19世紀
警固断層帯
南東部
7.2程度 0.3%〜6% 0.4%〜9% 0.9%〜20% 0.6-1.4 約3100年-5500年
約4300年前-3400年前
砺波平野断層帯・呉羽山断層帯
(砺波平野断層帯東部)
7.0程度 0.04%〜6% 0.06%〜10% 0.1%〜20% 0.5-1.4 3000年-7000年程度
約4300年前-3600年前
日奈久断層帯(注8)
(日奈久区間)
7.5程度 ほぼ0%〜6% ほぼ0%〜10% ほぼ0%〜20% 0.2-2.3 3600年-11000年程度
約8400年前以後-約2000年前以前
庄内平野東縁断層帯
南部
6.9程度 ほぼ0%〜6% ほぼ0%〜10% ほぼ0%〜20% 0.05-1.2 約2500年-4600年
約3000年前-18世紀
新庄盆地断層帯
(東部)
7.1程度 5%以下 8%以下 20%以下 1.6以下 4000年程度
約6200年前以後
黒松内低地断層帯 7.3程度以上 2%〜5%
以下
3%〜9%
以下
7%〜20%
以下
1.0-1.6以下 3600年-5000年程度以上
約5900年前-4900年前
櫛形山脈断層帯(注3) 6.8程度 0.3%〜5% 0.6%〜8% 1%〜20% 0.6-1.1 約2800年-4200年
約3200年前-2600年前
奈良盆地東縁断層帯(注9) 7.4程度 ほぼ0%〜5% ほぼ0%〜7% ほぼ0%〜10% 0.2-2.2 約5000年
約11000年前-1200年前
砺波平野断層帯・呉羽山断層帯
(呉羽山断層帯)
7.2程度 ほぼ0%〜5% ほぼ0%〜8% ほぼ0%〜20% 0.3-1.2 3000年-5000年程度
約3500年前-7世紀
高山・大原断層帯
(国府断層帯)
7.2程度 ほぼ0%〜5% ほぼ0%〜7% ほぼ0%〜10% 0.07-1.3 約3600年-4300年
約4700年前-300年前
中央構造線断層帯(注5)
金剛山地東縁
6.9程度 ほぼ0%〜5% ほぼ0%〜9% ほぼ0%〜20% 0.1-1.0 約2000年-14000年
約2000年前-4世紀
サロベツ断層帯 7.6程度 4%以下 7%以下 10%以下 1.3以下 約4000年-8000年
約5100年前以後
周防灘断層群(注10)
(主部)
7.6程度 2%〜4% 4%〜6% 7%〜10% 1.3-1.9 概ね5800年-7500年
約11000年前-10000年前
別府−万年山断層帯
(大分平野-由布院断層帯/西部(注11)
6.7程度 2%〜4% 3%〜7% 6%〜10% 約700年-1700年
約2000年前以後-18世紀初頭以前に2回
別府−万年山断層帯
(大分平野-由布院断層帯/東部
7.2程度 0.03%〜4% 0.06%〜7% 0.2%〜10% 0.5-1.0 約2300年-3000年
約2200年前以降-6世紀以前
雲仙断層群
(南西部/北部
7.3程度 ほぼ0%〜4% ほぼ0%〜7% ほぼ0%〜10% 0.2-1.0 約2500年-4700年
約2400年前-11世紀以前
木曽山脈西縁断層帯
(主部/南部
6.3程度 ほぼ0%〜4% ほぼ0%〜7% ほぼ0%〜10% 0.2-1.4 約4500年-24000年
約6500年前-3800年前
上町断層帯 7.5程度 2%〜3% 3%〜5% 6%〜10% 1.1-2より大 8000年程度
約28000年前-9000年前
琵琶湖西岸断層帯
北部(注12)
7.1程度 1%〜3% 2%〜5% 4%〜10% 約1000年-2800年
約2800年前-約2400年前
三浦半島断層群
(主部/衣笠・北武断層帯)(注4)
6.7程度
もしくはそれ以上
ほぼ0%〜3% ほぼ0%〜5% ほぼ0%〜10% 0.3-0.8 1900年-4900年程度
6-7世紀
十日町断層帯
(西部)
7.4程度 3%以上 5%以上 10%以上 0.9以上 3300年程度
約3100年前以前
別府−万年山断層帯
(野稲岳-万年山断層帯)
7.3程度 我が国の
主な
活断層の
中では
やや高い
グループ
に属する
ほぼ0%〜3%
(最大2.6%)
ほぼ0%〜4% 0.001%〜9% 0.4-1.0 4000年程度
約3900年前以降-6世紀以前
砺波平野断層帯・呉羽山断層帯
(砺波平野断層帯西部)
7.2程度 ほぼ0%〜2%
もしくはそれ以上
ほぼ0%〜4%
もしくはそれ以上
ほぼ0%〜8%
もしくはそれ以上
0.2-1.2
もしくはそれ以上
約6000年-12000年 もしくは
それ以下
約6900年前-1世紀
邑知潟断層帯(注13) 7.6程度 2% 3%〜4% 5%〜8% 1200年-1900年程度
約3200年前-9世紀
長岡平野西縁断層帯 8.0程度 2%以下 4%以下 9%以下 0.7以下 約1200年-3700年
13世紀以後
北由利断層 7.3程度 2%以下 3%以下 6%以下 0.8以下 3400-4000年程度
約2800年前以後
立川断層帯(注4) 7.4程度 0.5%〜2% 0.8%〜4% 2%〜7% 0.9-2.0 10000年-15000年程度
約20000年前-13000年前
岩国断層帯 7.6程度 0.03%〜2% 0.05%〜3% 0.1%〜6% 0.6-1.2 約9000年-18000年
約11000年前-10000年前
屏風山・恵那山-猿投山断層帯
(恵那山−猿投山北断層帯)
7.7程度 ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜3% 0.001%〜6% 0.4-1.1 約7200年-14000年
約7600年前-5400年前
当別断層 7.0程度 ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜4% ほぼ0%〜8% 0.1-1.5 7500年-15000年程度
約11000年前-2200年前
曽根丘陵断層帯(注14) 7.3程度 1% 2% 3%〜5% 概ね2000年-3000年
約10000年前以後
山形盆地断層帯
(南部)(注15)
7.3程度 1% 2% 4% 不明 2500年程度
不明
頓宮断層 7.3程度 1%以下 2%以下 4%以下 1.0以下 約10000年以上
約10000年前-7世紀
人吉盆地南縁断層 7.1程度 1%以下 2%以下 4%以下 0.9以下 約8000年以上
約7300年前以降-3200年前以前
長町−利府線断層帯(注16) 7.0〜7.5程度 1%以下 2%以下 3%以下 3000年程度以上
約16000年前以後
花輪東断層帯(注3)(注15) 7.0程度 0.6%〜1% 1%〜2% 2%〜3% 不明 3000年-5000年程度
約15000年前以後
青森湾西岸断層帯(注15) 7.3程度 0.5%〜1% 0.8%〜2% 2%〜3% 不明 3000年-6000年程度
不明
雲仙断層群
(南西部/南部(注17)
7.1程度 0.5%〜1% 0.8%〜2% 2%〜5% 約2100年-6500年
約4500年前以降-16世紀以前
山崎断層帯
(主部/北西部
7.7程度 0.09%〜1% 0.2%〜2% 0.4%〜4% 0.5-0.6 約1800年-2300年
868年播磨国地震
中央構造線断層帯(注5)
紀淡海峡−鳴門海峡
7.7程度 0.005%〜1% 0.009%〜2% 0.02%〜4% 0.4-0.8 約4000年-6000年
約3100年前-2600年前
六甲・淡路島断層帯
(主部/六甲山地南縁−淡路島東岸区間)
7.9程度 ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜6% 0.1-0.6 900年-2800年程度
16世紀
函館平野西縁断層帯 7.0〜7.5程度 ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜3% 0.02-1.1 13000年-17000年
14000年前以後
布引山地東縁断層帯
(西部)
7.4程度 ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜4% 0.02-1.6 17000年程度
約28000年前-400年前
月岡断層帯 7.3程度 ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜3% 0.1以下-0.9 7500年以上
約6500年-900年前
出水断層帯 7.0程度 ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜2% ほぼ0%〜4% 0.3-0.9 概ね8000年
約7300年前以降-2400年前以前
六日町断層帯
北部)(ケース1)(注18)
7.1程度 0.4%〜0.9% 0.7%〜2% 1%〜3% 約3200年-7600年
約4900年前-16世紀
布田川断層帯(注8)
(布田川区間)
7.0程度 ほぼ0%〜0.9% ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜3% 0.08-0.9 8100年-26000年程度
約6900年前以後-約2200年前以前
伊勢湾断層帯
(白子−野間断層)
7.0程度 0.2%〜0.8% 0.3%〜1% 0.7%〜3% 0.6-0.8 8000年程度
概ね6500年前-5000年前
三峠・京都西山断層帯
(京都西山断層帯)
7.5程度 ほぼ0%〜0.8% ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜3% 0.3-0.7 約3500年-5600年
約2400年前-2世紀
高山・大原断層帯
(高山断層帯)(注15)
7.6程度 0.7% 1% 2% 不明 4000年程度
不明
十日町断層帯
(東部)(注15)
7.0程度 0.4%〜0.7% 0.6%〜1% 1%〜2% 不明 4000年-8000年程度
不明(注19)
屏風山・恵那山−猿投山断層帯
(屏風山断層帯)(注15)
6.8程度 0.2%〜0.7% 0.4%〜1% 0.8%〜2% 不明 4000年-12000年程度
不明
養老−桑名−四日市断層帯 8程度 ほぼ0%〜0.7% ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜3% 0.2-0.6 1400年-1900年
13−16世紀
新庄盆地断層帯
(西部)(注15)
6.9程度 0.6% 1% 2% 不明 4700年程度
不明
増毛山地東縁断層帯・
沼田−砂川付近の断層帯

(増毛山地東縁断層帯)(注15)
7.8程度 0.6%以下 1%以下 2%以下 不明 5000年程度以上
不明
三峠・京都西山断層帯
(三峠断層)(注15)
7.2程度 0.4%〜0.6% 0.7%〜1% 1%〜2% 不明 5000年-7000年程度
3世紀以前
三方・花折断層帯
(花折断層帯/中南部
7.3程度 ほぼ0%〜0.6% ほぼ0%〜1% ほぼ0%〜2% 0.2-0.7 4200年-6500年
2800年前-6世紀
魚津断層帯(注15) 7.3程度 0.4%以上 0.6%以上 1%以上 不明 8000年程度以下
不明
十勝平野断層帯
(光地園断層)(注20)
7.2程度 0.1%〜0.4% 0.2%〜0.7% 0.5%〜1% 7000年-21000年程度
約21000年前以後に2回
中央構造線断層帯(注5)
讃岐山脈南縁−石鎚山脈北縁東部
8.0程度
もしくはそれ以上
ほぼ0%〜0.4% ほぼ0%〜0.7% ほぼ0%〜2% 0.3-0.5 約1000年-1600年
16世紀
中央構造線断層帯(注5)
石鎚山脈北縁
7.3−8.0程度 ほぼ0%〜0.4% ほぼ0%〜0.7% ほぼ0%〜2% 0.2-0.5 約1000年-2500年
16世紀
中央構造線断層帯(注5)
(石鎚山脈北縁西部−伊予灘)
8.0程度
もしくはそれ以上
ほぼ0%〜0.4% ほぼ0%〜0.7% ほぼ0%〜2% 0.1-0.5 約1000年-2900年
16世紀
十勝平野断層帯
(主部)(注15)
8.0程度 0.1%〜0.2% 0.2%〜0.3% 0.5%〜0.6% 不明 17000年-22000年程度
不明
石狩低地東縁断層帯
(南部)(注15)
7.7程度以上 0.2%以下 0.3%以下 0.6%以下 不明 17000年程度以上
不明
鈴鹿西縁断層帯(注15) 7.6程度 0.08%〜0.2% 0.1%〜0.3% 0.3%〜0.6% 不明 約18000年-36000年
不明
屏風山・恵那山−猿投山断層帯
(加木屋断層帯)(注15)
7.4程度 0.1% 0.2% 0.3% 不明 30000年程度
不明
山崎断層帯
(那岐山断層帯)(注15)
7.3程度 0.06%〜0.1% 0.1%〜0.2% 0.2%〜0.4% 不明 約24000年-53000年
不明
生駒断層帯 7.0〜7.5程度 ほぼ0%〜0.1% ほぼ0%〜0.3% ほぼ0%〜0.6% 0.2-0.5 3000年-6000年
1600年前-1000年前頃
福井平野東縁断層帯
(主部)
7.6程度 ほぼ0%〜0.07% ほぼ0%〜0.1% ほぼ0%〜0.3% 0.3-0.5 約6300年-10000年
約3400年前-2900年前
鈴鹿東縁断層帯 7.5程度 ほぼ0%〜0.07% ほぼ0%〜0.1% ほぼ0%〜0.2% 0.2-0.5 約6500年-12000年
約3500年前-2800年前
別府−万年山断層帯
(別府湾-日出生断層帯/西部
7.3程度 ほぼ0%〜
0.05%
ほぼ0%〜
0.08%
ほぼ0%〜
0.2%
0.06-0.6 13000年-25000年程度
約7300年前以後-6世紀以前
有馬−高槻断層帯 7.5程度
(7.5±0.5)
ほぼ0%〜0.03% ほぼ0%〜0.07% ほぼ0%〜0.4% 0.2-0.4 1000年-2000年程度
1596年慶長伏見地震
富良野断層帯
(西部)
7.2程度 ほぼ0%〜0.03% ほぼ0%〜0.05% ほぼ0%〜0.1% 0.07-0.5 4000年程度
2世紀-1739年
長井盆地西縁断層帯 7.7程度 0.02%以下 0.04%以下 0.1%以下 0.5以下 5000年-6300年程度
約2400年前以後
会津盆地西縁・東縁断層帯
(会津盆地東縁断層帯)
7.7程度 ほぼ0%〜0.02% ほぼ0%〜0.03% ほぼ0%〜0.07% 0.3-0.5 約6300年-9300年
約3000年前-2600年前
山崎断層帯
(主部/南東部
7.3程度 ほぼ0%〜0.01% ほぼ0%〜0.02% 0.002%〜0.05% 0.4 3900年程度
4-6世紀
六日町断層帯
南部
7.3程度 ほぼ0%〜0.01% ほぼ0%〜0.02% ほぼ0%〜0.05% 0.3-0.5 約6200年-7200年
約2900年前-2000年前
富良野断層帯
(東部)
7.2程度 ほぼ0%〜
0.01%
ほぼ0%〜
0.02%
ほぼ0%〜
0.05%
0.1-0.5 9000年-22000年程度
約4300年前-2400年前
関東平野北西縁断層帯
(主部)
8.0程度 ほぼ0%〜
0.008%
ほぼ0%〜0.01% ほぼ0%〜0.03% 0.08-0.5 13000年-30000年程度
約6200年前-2500年前
大阪湾断層帯 7.5程度 0.004%以下 0.008%以下 0.02%以下 0.4以下 約3000年-7000年
9世紀以後
伊勢原断層 7.0程度 ほぼ0%〜
0.003%
ほぼ0%〜
0.005%
ほぼ0%〜0.01% 0.05-0.4 4000年-6000年程度
5世紀-18世紀初頭
伊勢湾断層帯
(主部/南部
6.9程度 ほぼ0%〜
0.002%
ほぼ0%〜
0.004%
ほぼ0%〜
0.009%
0.2-0.4 5000年-10000年程度
概ね2000年前-1500年前
布引山地東縁断層帯
(東部)
7.6程度 0.001% 0.002% 0.005% 0.4 25000年程度
11000年前頃
野坂・集福寺断層帯
(野坂断層帯)
7.3程度 ほぼ0%
もしくはそれ以上
ほぼ0%
もしくはそれ以上
ほぼ0%
もしくはそれ以上
0.04-0.1
もしくはそれ以上
約5600年-7600年 もしくは
それ以下
15-17世紀
伊那谷断層帯
(主部)(注21)
8.0程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.05-0.1 約5200年-6400年
14-18世紀
石狩低地東縁断層帯
(主部)
7.9程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0%〜
0.002%
0.07-0.3 1000年-2000年程度
1739年-1885年
跡津川断層帯 7.9程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.06-0.07 約2300年-2700年
1858年飛越地震
庄川断層帯 7.9程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.06-0.3 約3600年-6900年
11-16世紀
北上低地西縁断層帯 7.8程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.2-0.3 16000年-26000年
4500年前頃
阿寺断層帯
(主部/南部
7.8程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.3 約1700年
1586年天正地震
福島盆地西縁断層帯 7.8程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.2-0.3 8000年程度
約2200年前-3世紀
長野盆地西縁断層帯(注22) 7.4〜7.8程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.07-0.2 800年-2500年
1847年善光寺地震
屏風山・恵那山-猿投山断層帯
(猿投−高浜断層帯)
7.7程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.4 40000年程度
約14000年前頃
牛首断層帯 7.7程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.1-0.2 約5000年-7100年
11-12世紀
別府−万年山断層帯
(別府湾-日出生断層帯/東部
7.6程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0%〜
0.005%
0.2-0.3 約1300年-1700年
1596年慶長豊後地震
柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯
(主部/北部
7.6程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.1-0.2 約2300年-2700年
17世紀頃
関谷断層 7.5程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.08-0.3 約2600年-4100年
14-17世紀
琵琶湖西岸断層帯
南部
7.5程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.1-0.2 約4500年-6000年
1185年の地震
木曽山脈西縁断層帯
(主部/北部
7.5程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.08-0.1 約6400-9100年
13世紀頃
双葉断層(注4) 6.8-7.5程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.2-0.3 8000年-12000年程度
約2400年前-2世紀
山田断層帯
(郷村断層帯)
7.4程度
もしくはそれ以上
ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.006-0.009 約10000年-15000年
1927年北丹後地震
別府−万年山断層帯
(崩平山-亀石山断層帯)
7.4程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.2以下 約4300年-7300年
13世紀以後
濃尾断層帯
(主部/梅原断層帯
7.4程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.008-0.009 約14000年-15000年
1891年濃尾地震
会津盆地西縁・東縁断層帯
(会津盆地西縁断層帯)
7.4程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.04-0.05 約7400年-9700年
1611年会津地震
高田平野断層帯
(高田平野西縁断層帯)
7.3程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.06-0.1 2200年-4800年程度
1751年の地震
北伊豆断層帯 7.3程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.06 約1400年-1500年
1930年北伊豆地震
濃尾断層帯
(主部/根尾谷断層帯
7.3程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.03-0.06 約2100年-3600年
1891年濃尾地震
木津川断層帯 7.3程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.006-0.04 約4000年-25000年
1854年伊賀上野地震
水縄断層帯 7.2程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.1 14000年程度
679年筑紫地震
横手盆地東縁断層帯
北部
7.2程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.04 3400年程度
1896年陸羽地震
湖北山地断層帯
(北西部)
7.2程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0%〜
0.001%
0.2-0.3 約3000年-4000年
11-14世紀
三方・花折断層帯
(三方断層帯)
7.2程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.06-0.09 約3800年-6300年
1662年の地震
伊勢湾断層帯
(主部/北部
7.2程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.03-0.1 10000年-15000年程度
概ね1000年前-500年前
能代断層帯 7.1程度以上 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.1-0.2 1900年-2900年程度
1694年能代地震
六甲・淡路島断層帯
(主部/淡路島西岸区間)
7.1程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.008-0.01 1800年-2500年程度
1995年兵庫県南部地震
長尾断層帯 7.1程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.01-0.04 概ね30000年程度
9-16世紀
庄内平野東縁断層帯
北部
7.1程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.08-0.1
もしくはそれ以上
1000年-1500年程度 もしくは
それ以下
1894年庄内地震
六日町断層帯
北部)(ケース2)(注18)
7.1程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.003
もしくはそれ以上
約3200年-4000年 もしくは
それ以下
2004年中越地震
雫石盆地西縁-真昼山地東縁断層帯
(真昼山地東縁断層帯/北部
6.7-7.0程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.004-0.02 約6300年-31000年
1896年陸羽地震
湖北山地断層帯
(南東部)
6.8程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.05-0.09 概ね7000年程度
15-17世紀
濃尾断層帯
(温見断層/北西部
6.8程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.05-0.06 約2200年-2400年
1891年濃尾地震
山崎断層帯
(草谷断層)
6.7程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.1-0.3 6500年程度
4-12世紀
六甲・淡路島断層帯
(先山断層帯)
6.6程度 ほぼ0% ほぼ0% ほぼ0% 0.04-0.2 5000年-10000年程度
11世紀-17世紀初頭
標津断層帯 7.7程度以上 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
菊川断層帯 7.6程度
もしくはそれ以上
不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約8500年前-2100年前
柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯
(主部/南部
7.6程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約4900年前-15世紀
西山断層帯(注32)
(西山区間)
7.6程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約13000年前以後-概ね2000年前以前
西山断層帯(注32)
(大島沖区間)
7.5程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約20000年前以降
増毛山地東縁断層帯・
沼田−砂川付近の断層帯

(沼田−砂川付近の断層帯)
7.5程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
木曽山脈西縁断層帯
(清内路峠断層帯)
7.4程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
山田断層帯
(主部)
7.4程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約3300年前以前
安芸灘断層群
(広島湾−岩国沖断層帯)
7.4程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
雲仙断層群
(北部)(注24)
7.3程度以上 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約5000年前以後
西山断層帯(注32)
(嘉麻峠区間)
7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
伊那谷断層帯
(南東部)
7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
濃尾断層帯
(武儀川断層)
7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
長良川上流断層帯 7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
阿寺断層帯
(白川断層帯)
7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
横手盆地東縁断層帯
南部
7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約6000年前-5000年前以後
津軽山地西縁断層帯(注25)
(南部)
7.1-7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
1766年の地震
津軽山地西縁断層帯(注25)
(北部)
6.8-7.3程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
1766年の地震
宮古島断層帯
(中部)
7.2程度以上 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
布田川断層帯(注8)
(宇土半島北岸区間)
7.2程度以上 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
鴨川低地断層帯(注26) 7.2程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
境峠・神谷断層帯
(霧訪山−奈良井断層帯)
7.2程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
阿寺断層帯
(佐見断層帯)
7.2程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯
(浦底−柳ヶ瀬山断層帯)
7.2程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
三方・花折断層帯
(花折断層帯/北部)(注27)
7.2程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
1662年の地震
三峠・京都西山断層帯
(上林川断層)
7.2程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
周防灘断層群(注10)
(秋穂沖断層帯)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
周防灘断層群(注10)
(宇部南方沖断層帯)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
福井平野東縁断層帯
(西部)(注28)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
1948年福井地震
濃尾断層帯
(揖斐川断層帯)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
1-10世紀
雲仙断層群
(南東部)(注24)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約7300年前以後
屏風山・恵那山-猿投山断層帯
(赤河断層帯)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
関東平野北西縁断層帯
(平井−櫛挽断層帯)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
高山・大原断層帯
(猪之鼻断層帯)
7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
雫石盆地西縁-真昼山地東縁断層帯
(真昼山地東縁断層帯/南部
6.9-7.1程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
濃尾断層帯
(温見断層/南東部
7.0程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
濃尾断層帯
(主部/三田洞断層帯
7.0程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
五日市断層帯
(五日市断層)
7.0程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
7-12世紀
警固断層帯
北西部(注29)
7.0程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
2005年福岡県西方沖の地震
布田川断層帯(注8)
(宇土区間)
7.0程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
宮古島断層帯
(西部)
6.9程度以上 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
雫石盆地西縁-真昼山地東縁断層帯
(雫石盆地西縁断層帯)
6.9程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約2800年前-14世紀
日奈久断層帯(注8)
(高野-白旗区間)
6.8程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約1600年以後-約1200年前以前
柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯
(主部/中部
6.6程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約7200年前-7000年前
五日市断層帯
(己斐−広島西縁断層帯)
6.5程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約23000年前以前
野坂・集福寺断層帯
(集福寺断層)
6.5程度 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
三浦半島断層群
(南部)
6.1程度
もしくはそれ以上
不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
約26000年前-22000年前
折爪断層(注30) (最大7.6程度) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明(注23) 不明
不明
神縄・国府津−松田断層帯 国府津−松田断層は相模トラフ沿いのM8クラスの地震の何回かに一回の割合で同時に動くと考えられる。(注33)
 
(参考)富士川河口断層帯の長期評価の概要(算定基準日 平成27年(2015年)1月1日)(注31)
(駿河トラフで発生した海溝型地震に伴って活動したと考える場合の地震発生確率等)
断層帯名
(起震断層/活動区間
長期評価で
予想した
地震規模
(マグニチュード)
我が国の
主な
活断層に
おける
相対的評価
地震発生確率(注1) 地震後
経過率
(注2)
平均活動間隔
30年以内 50年以内 100年以内 最新活動時期
富士川河口断層帯
(ケースa)
8.0程度 我が国の
主な
活断層の
中では
高い
グループ
に属する
10%〜18% 20%〜30% 30%〜50% 0.9-2より大 約150年-300年
13世紀後半-18世紀前半
富士川河口断層帯
(ケースb)
8.0程度 2%〜11%以下 3%〜20%以下 8%〜30%以下 0.7-1.2以下 約1300年-1600年
6-9世紀
 
(参考)活断層ではないと評価されたもの(注34)
元荒川断層帯 上尾市付近を境に北部と南部に分けられ、北部のみが活断層と判断される。
東京湾北縁断層 活断層ではないと判断される。
岐阜−一宮断層帯 活断層ではないと判断される。
荒川断層 活断層ではないと判断される。
幌延断層帯 活断層ではないと判断される。
 
注1: 確率値は有効数字1桁で記述している。ただし、30年確率が10%台の場合は2桁で記述する。また「ほぼ0%」とあるのは、10-3%未満の確率値を表す。
注2: 最新活動(地震発生)時期から評価時点までの経過時間を、平均活動間隔で割った値。最新の地震発生時期から評価時点までの経過時間が、平均活動間隔に達すると1.0となる。
注3: 花輪東断層帯及び櫛形山脈断層帯は、長期評価の結果長さが主要活断層帯の条件である20kmに満たないとされたが、詳細な調査が行われていることから主要活断層帯に残すこととした。
注4: 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴い、糸魚川−静岡構造線断層帯(中部1牛伏寺断層)、立川断層帯、双葉断層、三浦半島断層群、阿寺断層帯(主部/北部(萩原断層))では、地震発生確率が表の値より高くなっている可能性がある。
注5: 中央構造線断層帯は、6つに分かれて活動すると評価されており、上表にはそれぞれの数値を示した。しかし、これらは1つの断層帯として同時に活動する可能性もある。その場合はマグニチュード8.0程度もしくはそれ以上の地震が発生し、その長期確率は、6つの区間が個別に活動する長期確率を超えることはないと評価されている。
注6: 境峠・神谷断層帯(主部)は、最新活動時期を約4千9百年前以後−約2千5百年前以前、1つ前の活動を約7千7百年前以後−約6千7百年前以前の可能性があるとし、これら過去2回の活動の間隔を基に平均活動間隔(約1千8百−5千2百年)を求めている。ただし、最新活動時期の年代幅が大きく、またそのため、平均活動間隔に関しても十分に時期を絞り込むことができなかった。したがって、これらの値から算出した地震後経過率(0.5-2より大)及び将来の地震発生確率(今後30年:0.02%−13%)は、いずれも大きく幅を持たせた評価となっていることに留意する必要がある。
注7: 高田平野断層帯(高田平野東縁断層帯)の最新活動時期は、約3500年前以後、19世紀以前と推定されている。19世紀以前であることは、1847年の地震以降に本断層帯付近で大きな被害地震が起こっていないことに基づいていることから、最新活動時期を3500年前以後、西暦1847年以前として地震発生確率を算出している。
注8: 布田川断層帯及び日奈久断層帯については、これまで布田川・日奈久断層帯として、北東部・中部・南部に3区分して評価を行っていた(地震調査研究推進本部地震調査委員会,2002)。地震調査研究推進本部地震調査委員会(2013a)は、その後に得られた新たな知見に基づき、布田川断層帯と日奈久断層帯に二分し、さらに布田川断層帯を布田川区間・宇土区間・宇土半島北岸区間、日奈久断層帯を高野−白旗区間・日奈久区間・八代海区間に区分して評価を行った。
   地震調査研究推進本部地震調査委員会(2002):「布田川・日奈久断層帯の評価」,35p.
   地震調査研究推進本部地震調査委員会(2013a):「布田川断層帯・日奈久断層帯の評価(一部改訂)」,62p.
注9: 京都盆地−奈良盆地断層帯南部は、評価の結果、奈良盆地東縁断層帯と称することとしたので、ここでは奈良盆地東縁断層帯と記述した。
注10: 宇部沖断層群は、評価の結果、周防灘断層群と称することとしたので、ここでは周防灘断層群と記述した。
注11: 別府−万年山断層帯(大分平野−由布院断層帯/西部)は、最新活動時期が十分絞り込まれておらず、通常の手法では平均活動間隔を求めることができない。ここでは、過去の活動時期から、約2000年前−18世紀に2回の活動があったとして平均活動間隔を求めている。また、地震発生確率の計算に際しては、通常のBPT分布を用いることができるだけの信頼度がないと考えて、ポアソン過程で求めた。同じ理由から、地震後経過率も求められない。
注12: 琵琶湖西岸断層帯(北部)は、最新活動時期は約2800年前以後、約2400年前以前と求められているが、平均活動間隔約1000年−2800年と比較して最新活動時期からの経過時間が長くなる可能性が考えられる。そのため、地震発生確率の計算に際しては、ポアソン過程を用いた。同じ理由から、地震後経過率も求めていない。なお、通常のBPT分布を用いた場合、30年確率のとり得る範囲は3%−20%、地震後経過率は0.9-2.8となる。
また、この評価とは別に、琵琶湖西岸断層帯(北部)の最新活動時期を7世紀中葉以降とする考えもある。この考えに従うと、平均活動間隔が大幅に短くなり、将来の地震発生確率も今後30年以内、50年以内、100年以内の地震発生確率は、それぞれ2%−6%、4%−10%、7%−20%と幅がさらに大きくなり、最大値が大きくなることに注意が必要である。
注13: 邑知潟断層帯は、最新活動時期が十分絞り込まれておらず、通常の手法では平均活動間隔を求めることができない。そこで、過去の活動時期から、約4900年前−9世紀に3回の活動があったとして平均活動間隔を求めている。また、地震発生確率の計算に際しては、通常のBPT分布を用いることができるだけの信頼度がないと考えて、ポアソン過程で求めた。同じ理由から、地震後経過率も求められない。
注14: 曽根丘陵断層帯は、最新活動時期が約10000年前以後と求められているが、平均活動間隔2000−3000年に対して十分に絞り込まれていない。このため、地震発生確率の計算に際しては、ポアソン過程を用いた。同じ理由から、地震後経過率も求めてない。
注15: 最新活動の時期が特定できていないため、通常の活断層評価で用いている計算方法(地震の発生確率が時間とともに変動するモデル:BPT分布モデル)ではなく、地震発生確率が時間的に不変とした考え方(ポアソン過程)により長期確率を求めている。同じ理由から、地震後経過率も求められない。
注16: 長町−利府線断層帯は、最新活動時期が約16000年前以後と求められているが、平均活動間隔3000年に対して十分に絞り込まれていない。このため、地震発生確率の計算に際しては、ポアソン過程を用いた。同じ理由から、地震後経過率も求めてない。
注17: 雲仙断層群(南西部/南部)は、最新活動時期が約4500年前-16世紀と求められているが、平均活動間隔2100-6500年に対して十分に絞り込まれていない。このため、地震発生確率の計算に際しては、ポアソン過程を用いた。同じ理由から、地震後経過率も求めてない。
注18: 六日町断層帯(北部)については、平成16年(2004年)新潟県中越地震を最新活動としない場合(ケース1)とこれを最新活動とする場合(ケース2)の2つの場合分けをして、評価を行った。
注19: 十日町断層帯(東部)では、約3800−3200年前に活動した可能性があるが、これを最新活動と限定できなかったことから、不明としている。そのため、地震後経過率を求められない。
注20: 十勝平野断層帯(光地園断層)は、最新活動時期が十分絞り込まれておらず、通常の手法では平均活動間隔を求めることができない。ここでは、過去の活動時期から、約21000年前以後に2回の活動があったとして平均活動間隔を求めている。また、地震発生確率の計算に際しては、通常のBPT分布を用いることができるだけの信頼度がないと考えて、ポアソン過程で求めた。同じ理由から、地震後経過率も求められない。
注21: 伊那谷断層帯(主部)の最新活動時期は、14世紀以後、18世紀以前と推定されている。18世紀以前であることは、1725年の高遠の地震以降に本断層帯付近で大きな被害地震が起こっていないことに基づいていることから、最新活動時期を西暦1300年以後、西暦1725年以前として地震発生確率を算出している。
注22: 信濃川断層帯は、評価の結果、長野盆地西縁断層帯と称することとしたので、ここでは長野盆地西縁断層帯と記述した。
注23: 平均活動間隔が判明していないため、地震発生確率及び地震後経過率を求めることができない。
注24: 雲仙断層群(北部、南東部)は、平均活動間隔が求められていないため、地震発生確率は不明となっている。
しかし、信頼度が低い情報ながら、これらの断層帯における平均変位速度は1m/千年程度に達する可能性が指摘されている。このため、これらの断層帯においては平均活動間隔が最新活動時期からの経過時間よりも短い可能性もあり得るため、注意が必要である。
注25: 津軽山地西縁断層帯は、北部及び南部に分かれると評価されている。平均活動間隔が不明のため、地震発生確率は求めることができないが、最新活動時期が1766年であり、地震後経過年数が短いため、近い将来の地震発生確率はごく小さいと考えられる。なお、最新活動と考えられる地震の規模が断層帯の長さに比べて大きいため、発生する地震の規模は幅を持った値としている。
注26: 鴨川低地断層帯に関しては、活断層であるかどうかの確実な証拠に乏しく、活断層としての存在そのものについて疑問視した調査結果も報告されている。よって、今後、本断層帯の活動時期や活動性に関する確実な資料を得る必要がある。
注27: 三方・花折断層帯(花折断層帯/北部)は、平均活動間隔が不明のため、地震発生確率は求めることができないが、最新活動時期が1662年の地震である可能性があることから、近い将来の地震発生可能性は小さいと考えられる。
注28: 福井平野東縁断層帯(西部)は、平均活動間隔が不明のため、地震発生確率は求めることができないが、最新活動時期が1948年であり、地震後経過年数が短いため、近い将来の地震発生確率はごく小さいと考えられる。
注29: 警固断層帯(北西部)は、平均活動間隔などが不明のため、地震発生確率は求めることができないが、最新活動時期が2005年であり、地震後経過年数が短いため、近い将来の地震発生確率はごく小さいと考えられる。なお、断層面の位置・形状や活動履歴の検討をするための地形学・地質学的な資料が得られていないことから、長期評価は主に地震観測結果などの地球物理学的な資料に基づいて行った。
注30: 折爪断層は、将来の活動可能性を明確にするために必要な資料が十分得られていない。鮮新世の地層を大きく変位させているので、第四紀に活動した断層であることはほぼ確かであると考えられているが、第四紀後期に活動を繰り返していることを示す確かな証拠はこれまで発見されておらず、特に、北部の辰ノ口撓曲においては第四紀後期の活動性は衰えている可能性もある。このため、発生する可能性がある地震の規模についても、便宜的に最大値を記載しているものの、この値は断層全体が一つの区間として活動した場合の試算値に過ぎないことに注意する必要がある。
注31: 富士川河口断層帯については、駿河トラフで発生した海溝型地震に伴って活動してきたと考えられる。そのため、他の活断層の評価と一概に比較できないことから、別途、参考として記載した。富士川河口断層帯については、その過去の活動時期などについて、2つの可能性が考えられることから、2つのケースに分けて評価している。ケースaの場合、富士川河口断層帯は駿河トラフで発生する海溝型地震と連動して同時に活動し、活動の際には浮島ヶ原地区で沈水現象が生じると考えられる、と評価した。また、ケースbの場合、浮島ヶ原地区で認められた沈水現象については、富士川河口断層帯の活動を伴わない海溝型地震の履歴を表している可能性があり、富士川河口断層帯の過去の活動時期は、断層近傍の地表で変位が生じた時期に基づいて推定するべきであるとして評価した。いずれのケースであっても、発生する地震の規模は、駿河トラフで発生する海溝型地震と連動して同時に活動する場合の規模を推定している。なお、富士川河口断層帯の陸上部で認められている断層が単独で活動する可能性もあり、その場合、マグニチュード7.2程度の地震が発生する可能性がある。
また、将来確率について、ケースaの場合、最新活動時期からの経過時間が平均活動間隔の2倍を超えているため、通常の活断層評価で用いている計算方法(地震の発生確率が時間とともに変動するモデル:BPT分布モデル)ではなく、地震発生確率が時間的に不変とした考え方(ポアソン過程)により長期確率を求めている。なお、活断層の相対的評価については、他の活断層帯と比較した際に今回評価した地震発生確率をそのまま当てはめた場合にはどうなるかを参考までに示したということに留意されたい。
注32: 西山断層帯については、これまで単一の活動区間として評価を行っていた(地震調査研究推進本部地震調査委員会,2004)。その後、同断層帯延長部の分布及び活動履歴に関する新たな知見に基づき、大島沖区間・西山区間・嘉麻峠区間の3区間に区分して評価を行った(地震調査研究推進本部地震調査委員会,2013b)。
   地震調査研究推進本部地震調査委員会(2004):「西山断層帯の評価」,11p.
   地震調査研究推進本部地震調査委員会(2013b):「西山断層帯の評価(一部改訂」,33p.
注33: 国府津−松田断層は、「相模トラフ沿いの地震活動の長期評価(第二版)について」(平成26年4月25日)において、相模トラフのM8クラスの地震に伴って動くと評価されている。主要活断層としての神縄・国府津−松田断層帯全体の現在の長期評価結果(平成21年6月22日一部改訂)は今後改訂される見込みである。なお、神縄・国府津−松田断層帯の現在の長期評価に基づく2015年1月1日を起算日とした30年以内の地震発生確率は0.2%〜17%である。
注34: かつて活断層であると考えられていたが、地震調査研究推進本部地震調査委員会が評価した結果、活断層でないとされたものを掲載している。