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  1. 地震・津波の知識
  2. コラム
  3. 高田平野断層帯の長期評価


 地震調査研究推進本部地震調査委員会は、「高田平野断層帯の長期評価」をとりまとめ、平成21年3月18日に公表しました。ここではその概要を紹介します。

 

 高田平野断層帯は新潟県上越地方に分布する高田平野の東西両縁部に位置する断層帯です。高田平野断層帯は、分布する断層の位置及び形態から、高田平野西縁断層帯と高田平野東縁断層帯の2つに区分されます。
 高田平野西縁断層帯は、新潟県上越市直江津北方沖から上越市を経て妙高市に至る断層帯です。長さは約30kmで、概ね南北方向に延びています。高田平野西縁断層帯は、断層の西側が東側に対して相対的に隆起する逆断層です。
 高田平野東縁断層帯は、新潟県上越市吉川区から妙高市に至る断層帯です。
長さは約26kmで、概ね北北東−南南西方向に延びています。高田平野東縁断層帯は、断層の南東側が北西側に対して相対的に隆起する逆断層です。


 高田平野断層帯の過去の活動は次のようであった可能性があります。
(1)高田平野西縁断層帯
●最新の活動
 1751年(寛延4年〈宝暦元年〉)の地震
●平均活動間隔
 2千2百−4千8百年程度
●1回のずれの量
 2−3m程度(上下成分)

(2)高田平野東縁断層帯
●最新の活動
 約3千5百年前以後、19世紀(1847年)以前
●平均活動間隔
 2千3百年程度
●1回のずれの量
 2m程度(上下成分)



(1)高田平野西縁断層帯
 全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード(M)7.3程度の地震が発生すると推定されていて、その際、断層近傍の地表面では断層の西側が東側に対して相対的に2−3m程度高まる段差や撓(たわ)みが生じる可能性があります。高田平野西縁断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は表に示すとおりです。

(2)高田平野東縁断層帯
 全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード(M)7.2程度の地震が発生する可能性があり、その際、断層近傍の地表面では断層の南東側が北西側に対して相対的に2m程度高まる段差や撓(たわ)みが生じる可能性があります。高田平野東縁断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は表に示すとおりです。
本評価で得られた地震発生の長期確率には幅がありますが、その最大値をとると、本断層帯は、今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層の中では高いグループに属することになります。



 この度公表した本断層帯の長期評価は、将来発生する地震の規模や可能性について述べています。この評価への理解を深めると共に、地震に対するイメージを持って頂くことを目的に、想定されている地震が発生した場合、どの程度の揺れに見舞われる可能性があるのかについて、計算を行いました。長期評価結果と併せて、防災対策の一助として頂ければ幸いです。
 なお、個別地域の被害想定や防災対策の検討を行う場合は、より詳細な地震動評価を別途行う必要があります。

[解 説]
 図は長期評価で想定されている地震が発生した場合に予想される、震度分布の概要を示しています。
 高田平野東縁断層帯が活動した場合には、上越市北部の一部や、長野県飯山市の一部で震度6強以上(赤色)の大変強い揺れが予測されています。震度6弱(橙色)の揺れは、上越市から妙高市にかけての高田平野や、柏崎市の一部、飯山市周辺にまで及びます。高田平野周辺から長野県北東部までの広い範囲や、柏崎市・長岡市・十日町市・長野市の一部は震度5強(黄色)の揺れに見舞われます。
 なお、実際の揺れは、予測されたものよりも1〜2ランク程度大きくなる場合があります。特に活断層の近傍などの震度6弱の場所においても、震度6強以上の揺れになることがあります。

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