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  1. 都道府県ごとの地震活動
  2. 海溝で起こる地震
  3. 超巨大地震(17世紀型)

超巨大地震(17世紀型)

  千島海溝沿いの評価対象領域   (図をクリックすると拡大表示)
千島海溝沿いの評価対象領域  北海道東部では津波堆積物(津波によって運ばれた海底や海岸の堆積物)が海岸から離れた湿原の土中や海食崖の上部等で確認され、その解析から17世紀に1952年の十勝沖地震をはるかに超える規模の津波が発生し、現在の海岸線から1~4km程度内陸まで浸水したと推定されています。なお、正確な発生年は定まっておらず、既存の知見から1611年から1637年の間に発生したと評価しました。
 これまで、この地震は十勝沖と根室沖の震源域が連動する地震であると評価されてきましたが、その後の研究により、この津波を発生させた地震は両領域が海溝寄りの領域を含んで破壊する平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震と同様の特徴を持ち、規模はMw8.8に達する地震であった可能性が指摘されています。
 このような地震は、津波堆積物から17世紀と推定された地震を含め過去6500年間に最多で18回発生したと推定されています。しかし、砂層の数や内陸方向の分布が調査地点によって差があり、推定される地震(津波)の規模や発生時期は不確実性が大きく、必ずしも全ての地震が17世紀と同様の震源域・規模であるとは限りません。根室沖の領域を含む地震である可能性が高いものの、震源域を推定することは困難です。しかし、北海道東部に巨大な津波が繰り返し来襲したことは事実であることから、包括してひとつの地震の型として評価しました。調査結果により個々の地震の発生間隔は約100~800年とばらつきがあり、平均発生間隔も約330~590年と、様々な推定結果があります。北海道厚岸郡の調査結果を使用すると、平均発生間隔は約340~380年と推定しました。個々の地震の発生時期の不確実性が大きいため、ほかのプレート間巨大地震に比べ平均発生間隔の不確実性が大きくなりますが、より古く、より多くの地震を考慮できています。

 【 将来の地震発生の可能性 】   【 リンク 】

○将来の地震発生の可能性  [上に戻る]
 地震の規模  : M8.8程度以上
 地震発生確率: 30年以内に、7%~40%  地震発生確率値の留意点
 地震後経過率: 1.02-1.20  地震後経過率とは?
 平均活動間隔: 約340~380年
 最新発生時期: 17世紀

 詳しい内容を知りたい方は、「千島海溝沿いの地震活動の長期評価(第三版)」をご覧下さい。



○リンク  [上に戻る]

 地震動予測地図等

 長期評価等

 地震活動等

  • 毎月の地震活動の評価
    地震調査委員会による毎月(および臨時)の地震活動の評価です。
  • 主な地震活動の評価
    各地震活動について、これまでに公表された評価結果をとりまとめたものです。
  • 日本の地震活動 −被害地震から見た地域別の特徴−
    全国の地震活動の概要と地震に関する基礎知識、そして、日本を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国及び九州・沖縄に区分し、その地方の地震活動の概要をはじめ、その地域に被害を及ぼす地震のタイプ、これまでに発生した主な被害地震の概要、都道府県別(北海道は地域別)の特徴について書かれています。
  • 震源・震度に関する情報
    気象庁、防災科学技術研究所、大学などの地震観測データに基づく震源・震度に関する情報です。
  • 地震に関するパンフレット
    地震発生のしくみ、地震調査研究推進本部の取組などを解説した各種パンフレットです。

 津波評価等

  • 津波評価
    地震調査委員会では、津波予測の手順を標準化し、「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」を公表しています。また、長期評価の結果と津波レシピをもとに、津波評価を進めています。
    • 津波予測手法
      「波源断層を特性化した津波の予測手法(津波レシピ)」についてのページです。

 地方自治体等



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