7月27日 宮城県沖の地震



2010年7月27日08時31分に宮城県沖の深さ25kmでM5.3の地震(最大震度3)が発生した。この地震は、太平洋プレートと陸のプレートの境界付近で発生した地震である。発震機構(CMT解)は東北東−西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型であった。余震活動は低調である(7月31日現在)。
1997年10月以降の地震活動をみると、今回の地震の震源付近(領域b)では、M5.0を超える地震は発生していなかった。

1923年8月以降の地震活動をみると、岩手県沖から宮城県沖にかけては、M7.0を超える地震が時々発生するなど、地震活動が活発な領域である。今回の地震の周辺(領域c)では、M5.0を超える地震が時々発生する程度である。今回の地震はその領域の南端で発生した。

気象庁はこの地震に対して〔岩手県沖〕で情報発表した。


気象庁
平成22年8月6日第212回地震調査委員会資料 『2010年7月の地震活動の評価』