防災教育支援推進ポータル
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サテライトを活用した火山防災教育ネットワークの構築

 防災科学技術教育関連教材を用いた実践的な防災教育プログラムを開発し、その効果を検証するとともに、火山防災教育ネットワーク構築のためのサテライトを利用した火山防災教育ネットワークの構築し、その運営方法を検討することを目標とした。学校教育については、中学校として壮瞥町立壮瞥中学校、小学校として上富良野町立上富良野西小学校および虻田町立洞爺湖温泉小学校をモデル校として、第一年度に開発された防災科学技術教育関連教材を用いた教育プログラムを開発した。
 また、社会人教育についても、NPO法人環境防災研究機構北海道が行ってきた流域委員会等を利用して、防災教育プログラムを開発・実施し、その実施効果を評価した。一方、火山防災教育ネットワークの構築のために、壮瞥町立壮瞥中学校、上富良野町立上富良野西小学校および虻田町立洞爺湖温泉小学校をサテライトと位置付け、火山土砂災害データベースシステムの構築を進めた。データベースの中核となる北海道大学にネットワーク管理用コンピューターを設置し、そのオペレーションのために大学院生を教育し、システムの継続的な実施体制を整備するとともに、ネットワーク運用を大学院教育に生かすような教育環境を整備した。さらに、サテライトを利用して、大学・行政・研究機関の有する知的資源を生涯教育・企業教育に生かすために、研修会・出前講義などのアウトリーチと北海道大学キャンパスでのサマースクールの実施可能性を検討し、問題点を抽出した。